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今回は『実に下らない話だが、神はダイスを振るらしい』です。
実に下らない話だが、神はダイスを振るらしい
■『実に下らない話だが、神はダイスを振るらしい』
作者:ピクト人様
あらすじから抜粋【神様の手違い(?)で死んでしまった主人公は、異世界で第二の人生をスタートさせる。
彼女にあるのは神様から性能を底上げしてもらった身体と、(半ば押し付けられた)二つの特殊能力。
これらテンプレ能力を駆使し、主人公は世界を巡っていく。
なお、生まれたときにやらかしていた模様。】
「HUNTER×HUNTER」と「fate」のクロスオーバー作品。
主人公は神様を名乗る謎の人物によってハンター世界へと転生することになる。
それにより、メルトリリスの容姿と能力、螺湮城教本を特典として与えられ「流星街」と呼ばれる打ち捨てられたモノが流れ着く街で目を覚ました。
主人公は作中内では強者側なのだが、ハンター世界では暗黒大陸という未知かつ危険な世界に囲まれている問題があった。
そのため、「死にたくない」という普遍的な目的のために全力疾走することになる。
そして、ハンター世界の実力者たちは一部の例外を除いて倫理観が壊れているやつらばかりなので、誰にも脅かされない状態を作るためには自身の戦闘力の向上が必要不可欠だと判断。
メルトリリスの能力である「メルトウイルス」を使って他者を吸収して強くなるという、某人造人間のような活動を開始する。
当初、吸収するのは「生死問わず」の凶悪な賞金首だけだったが、成長に必要な経験値が頭打ちの状態に陥ってしまう。
これにより、中盤以降は吸収する相手の分類が大幅に変化してしまうことに。
さらに、事実上の凶悪な外来種であるキメラアントの存在も主人公の意識を変容させるきっかけとなってしまうのだが……。
総括すると、とても面白いが読む人を選ぶ作品。
筆者の個人的な価値観だと、クロスオーバーは地雷になりやすい傾向があると勝手に思っている。
これは「作品Aが作品Bの世界を一方的に蹂躙する」ということが起きやすいためだと思う。
本作品もこれに該当するのだが、主人公をはじめとした人物の心理描写や戦闘描写などがとても丁寧に描かれていること。
ハンター世界では暗黒大陸というブラックボックスがあるため、脅威度の上限がないことが作品の完成度を高めていると感じる。
実際、メルエム相手だと疲弊していたとは言え主人公は苦戦しているし。
神様転生の能力と念能力の両方を駆使して、ようやく優位が取れるというのが難易度の高さを如実に示していると言える。
合う人にはとことんハマるタイプの作品なので、興味があればぜひとも読んでみほしい。
タグ:二次創作 クロスオーバー 転生 完結済み ハーメルン
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