「スズメ」と言えば、日本人には馴染み深い野鳥かと思います。
そんなスズメですが、真っ暗になる深夜では、どのくらい眠るのかやどこで寝ているのかよくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、
- スズメの睡眠時間はどのくらい?
- スズメはどこで寝るの?
これらの情報をまとめてみました。
スズメの睡眠時間はどのくらい?
結論から言えば、スズメの睡眠時間は季節によって大きく変わります。
暑い夏の季節では、スズメは夜の7時半くらいから眠り、朝の4時頃になると目を覚まします。
寒い冬の季節では、だいたい太陽が沈んでしまう時間には就寝し、朝も6時くらいまで寝ているようです。
これは、スズメなどの夜行性以外の鳥は夜間光がないと目が見えないことと関係しており、太陽の日照時間などと関係しているわけですね。
また、日照時間の影響以外では、スズメの羽の生え変わる時期になると、夕方早めに休み、朝も遅くまで寝ている傾向にあるようです。
鳥類にとって、羽の生え変わりは体力をとても消耗する大変な時期になるので、大きな負担を軽減するために休む時間が長くなるわけです。
スズメはどこで寝るの?
スズメがどこで寝ているかというと、普通の樹木などで集団で寝ています。
スズメが集団で眠る場所は「集団ねぐら」といって、多数のスズメが集まって眠ります。
その数は非常に多く、数十羽から約数百羽ものスズメが一斉に集まって集団で睡眠をとります。
これは、単独行動で周囲を警戒することにはどうしても限界があるので、仲間に手助けしてもらうために集団行動をしているわけです。
この集団ねぐらにいる個体は比較的若い世代が多いようで、成鳥であるスズメはそれぞれが住み着いている場所で寝る場合もあるようですね。
ちなみに、森林が多い山間部や竹やぶがあるような場所であれば、スズメの寝床になる樹木が多数ありますが、自然が少ない都会だとそうはいきません。
そのため、都会のスズメたちは街中にある街路樹に集まって眠ることが多いようです。
また、スズメを始めとした鳥たちが、寝ている状態で木からなぜ落ちないのか、気になる方もいらっしゃるかと思います。
鳥たちは基本的に枝の上で生活し、その場所で眠りますからね。
これは、「鳥は脳の半分を覚醒させたまま睡眠できるから」だとされています。
鳥は人間や他の哺乳類と比べると、非常に睡眠時間が短い生き物です。
付け加えれば、睡眠のサイクルも前章にあるように人間とは大きく異なります。
そして、人間や哺乳類は深い眠りのノンレム睡眠と、脳が活発に働いているレム睡眠を繰り返すという形態で睡眠をしています。
このレム睡眠時には脳が活動的になるにもかかわらず、筋肉が完全に弛緩してしまうという特徴があり、外敵からの攻撃に不利になってしまいます。
ところが、スズメのような鳥の場合は、このレム睡眠が哺乳類と違って数秒程度しか続きません。
そのため、鳥は脳を熟睡させつつ、しかし身体はいつでも素早く反応できる状態で待機することが可能になるため、外敵からの攻撃に素早く身体を動かすことができるわけですね。
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まとめ
スズメの睡眠時間は季節によって大きく変わります。
また、スズメたちは集団で樹木の枝などで眠って日々を過ごしています。