名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『征けよ旅人、口笛と共に』です。
征けよ旅人、口笛と共に
■『征けよ旅人、口笛と共に』 mahipipa様 対象レベル:5~7
張り紙から抜粋【行けよ行けよや、冒険者。しかばね、まぼろし、振り向かず。征けよ征けよや、冒険者。「ただいま」までが遠征だ。】
辺境の村での妖魔退治からの帰り道。
冒険者たちを乗せた乗合馬車は、順調に彼らの拠点である冒険者の宿へと向かっていた。
今回こなした依頼は珪砂と石灰が豊富な土地のものであり、古くよりガラス細工が有名な村だった。
冒険者の一人はお土産にガラス細工のペンダントを購入していた……ちょっと安めのものを。
そんな話をしていると、御者が口笛を吹いていた。
何でも、このあたりでは「口笛は魔を退けるもの」として信仰されているらしい。
実際、自警団やこのあたりを出身とする冒険者には口笛が上手いものが多い。
また、馬車の荷には大柄のガラスの箱が積まれており、もっと大きな町で展示するために移動中なのだとか。
……そのガラス箱の周囲に砂らしきものが落ちていたが、ガラス細工そのものには傷はなかった。
そして、一面の草原へ馬車が出たその時、そこには美しい女性が立っていた……。
囚われた仲間を救出し脱出するダンジョン探索シナリオ。
冒険者の一人はいつの間にか見知らぬ場所に倒れており、行方不明になった仲間を探すことになる。
どこもかしこもガラスばかりの異様な空間を探索する冒険者。
その途中、耳に葉を模した飾りをつけた赤髪の青年「ラーヴル」と出会う。
ラーヴルに話を聞いてみたが、彼は今冒険者がいる場所のことはもちろん、自分自身のこともよくわかっていない有り様だった。
ただ「口笛が魔除けになる」という情報だけを覚えていた。
そしてラーヴルによれば、人間が丸ごと収められるような大きなガラスに、人が閉じ込められるところを見たという。
また、興味深いことに、道中の通路を作り出す仕掛けは冒険者には動かせず、ラーヴルにだけ反応を示した。
冒険者はしばらくの間、彼を利用した方が良いと判断。
ラーヴルとともに仲間の奪還を目指して歩き始めるのだった……。
総括すると、自分の帰るべき場所へ戻るため、守るために戦う人たちのシナリオ。
かつて硝子の魔神に勝てなかった人々も、その遺志は現代へと残り一つの形をなしていた。
そして、それを冒険者たちが引き継ぐことで未来への突破口を開いてみせた。
また、雑談なども含めて冒険者たちがかなり喋るシナリオでもある。
冒頭の設定などが反映されているので、ぜひとも会話を楽しんでみて欲しい。
最後は、これからラーヴルと一緒に世界を冒険していきたいものである。
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