「クラゲ」は幻想的な姿で海を漂う生き物です。
そんなクラゲですが、「クラゲは死ぬと溶ける」といった話を聞くことがあります。
実際のところ、クラゲは死んだらどうなるのか気になりますよね。
そこで今回の記事では、
- クラゲは死ぬと溶ける!?
- クラゲが死ぬと溶ける理由とは?
これらの情報をまとめてみました。
クラゲは死ぬと溶ける!?
結論から言えば、クラゲは死ぬと溶けて消えてしまいます。
クラゲの身体の96%以上が水分でできている言われており、死んでしまうと細胞の結合が溶解するため、溶けてしまうわけですね。
例えば、日本近海でよく見かけるクラゲは水クラゲと呼ばれる種類のクラゲで、このクラゲも死ぬと溶けて消えてしまいます。
ただ、身体が非常に大きいタイプのクラゲの場合は溶けず、身体の一部が残ることもあるようです。
大型クラゲのクラゲでは「エチゼンクラゲ」などが有名でしょうか。
エチゼンクラゲは世界最大級のクラゲで、傘の大きさが2メートル、重さが200キロに達するものいる巨大なクラゲです。
長崎県から青森県までの広範囲で確認されており、海水浴をする方は実物を見る機会があるかもしれません。
また、食用クラゲとされているビゼンクラゲやヒゼンクラゲも溶けて消えることがありません。
食用クラゲの場合は塩漬けにされているため、身体が溶けるということはないようです。
食用クラゲなのである意味当然ですが、死んでいる状態のものを食べるわけですからね。
クラゲが死ぬと溶ける理由とは?
前章にもあるように、クラゲが死ぬと溶ける理由は細胞の結合が溶解するためです。
クラゲの身体は96%~99%は水でできていると言われており、命が尽きると細胞の結合が溶解するため、ほぼすべてが水であるクラゲは溶けて消えてしまうわけです。
ただ、エチゼンクラゲのような身体が非常に大きい種類のクラゲは、死んでも身体の一部がそのまま残ることがあるようです。
また、クラゲの中には死にかけると若返るという生態をもつものもいます。
まず、クラゲはオス・メスの有性生殖によってこの世に生を受けます。
受精卵の状態から「プラヌラ」と呼ばれる幼生になると、クラゲの幼生はメスから離れて海の中を泳ぎ、付着しやすい岩や貝殻などに付着します。
この状態になると、クラゲは「ポリプ」と呼ばれるイソギンチャクのような形に姿を変え、流れてきたプランクトンを触手を使って捕食しながら成長していきます。
しばらくすると、クラゲは「ストロビラ」と呼ばれる状態になります。
「ストロビラ」はどんどん身体のくびれを深くしていき分裂、お椀を重ねたような形態へと変化していきます。
このお椀の1つ1つがクラゲの赤ちゃんになります。
最終的に、クラゲの赤ちゃんは「ストロビラ」から離れ、私たちがよく知るクラゲの姿になっていくわけです
ね。
クラゲに関するその他の情報
クラゲに刺されたらどんな症状が現れる?応急措置のやり方とは?
まとめ
クラゲは死ぬと溶けて消えてしまいます。
すべてのクラゲがそうであるわけではありませんが、ほとんどのクラゲは溶けるわけですね。