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今回は『マインドクラッシュは勘弁な！』です。
マインドクラッシュは勘弁な！
■『マインドクラッシュは勘弁な！』
作者：あぱしー様
あらすじから抜粋【KCの存在から遊戯王世界に転生したと知り、大企業であるKCに就職し勝ち組人生を狙うも、最初の段階で盛大にやらかす男の物語。その最初の失敗が大いなる勘違いの連鎖の始まりとなる―― 】
遊戯王原作に転生者をぶち込んだ作品。
あらすじにもあるように、主人公は当初KC（海馬コーポレーション）に入社して勝ち組になろうと画策するが、時代が異なることを見落としていた。
主人公が訪れた時期のKCは海馬瀬人ではなく、海馬剛三郎が社長をしている軍事企業全開の時代で、肝心のデュエルモンスターズはまだ取り扱っていなかったのだ。
それでも「まだだ！」した主人公はツバインシュタイン博士やギースなどの協力者を集め、精霊などのオカルト利用するための部署を立ち上げる。
結果的に新部署立ち上げは上手くいったのだが、これをきっかけとして主人公は様々な変革に振り回されることになる……。
原作である遊戯王の世界を社会・ゲームの双方から丁寧に描写している作品。
とくに、この手のカードゲームアニメにありがちな現実的な都合についてを非常に上手くまとめている。
上記のオカルト利用はその走りであり、デュエルモンスターズ側との擦り合わせもよく練られている。
また、主人公本人はもちろん、主人公が関わることで変わった人物たちの行動も面白い。
彼らの価値観へ強い影響を与えた結果、彼らが自ら原作とは違う動きをするのが良い。
そして、カードゲームとしてのデュエルモンスターズの描写も凄まじい。
各登場人物のデュエルや、主人公が主人公なりの考え方でデュエルに挑む様子は読んでいて迫力があり、作中内で度々新規カードを組み込んだ上で上手くデュエルを魅せてくれる。
リアルのカードゲームであるデュエルモンスターズを遊んだことがほぼない筆者でも、デュエルの様子を読んでいてわかりやすいのは本当に凄い。
多くの人におすすめできる作品なので、ぜひとも読んでみほしい。
タグ：二次創作 ファンタジー 現代 転生 ハーメルン
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