CardWirthシナリオ感想・おすすめ『風のレゾナンス』 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想・おすすめ『風のレゾナンス』

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『風のレゾナンス』です。

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風のレゾナンス


■『風のレゾナンス』 吹雪様 対象レベル:5~6



張り紙から抜粋【仲間の一人が命を救った修道女ヨルラは、フィラーレ公国貴族の娘だった。
ヨルラを救った英雄として一躍有名になった冒険者は、ついに公国から騎士として仕官の誘いを受ける。
パーティーは別離の時を迎えるのか?】


交易都市リューンから半刻、クスノキ修道院からの依頼だった。

内容は単純、ブドウの果樹園を荒らす犬のような小型妖魔退治であった。

一人でも十分に対処できると踏んで、いつものパーティから自分だけで依頼を受けた冒険者。

コボルトの退治依頼は問題なく終わったのだが、院長に依頼達成の報告をしていると雨が降り出してしまう。

冒険者は、隣の宿坊へ寝具を取りに出たシスターの様子を見に行くことを申し出る。

夏の午後のような豪雨が降りしきる中、冒険者は綺麗にたたまれた敷布を運ぶ女性――シスター・ヨルラを見つけた。

シスター・ヨルラと一緒に修道院へ戻ろうとした冒険者だったが、冒険者とシスター・ヨルラの進路を遮るかのように、いつの間にか黒いローブの人影が佇んでいた……。


妖魔の退治依頼からはじまるシティ・アドベンチャーシナリオ。

とは言え、基本的にストーリーは一本道であるため迷うことはない。

ことの発端は黒いローブの人影……暗殺者にシスター・ヨルラが襲われ、彼女に「聖痕」が現れたことから。

これにより、彼女を助けた冒険者を取り巻く状況が一変する。

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冒険者の一人は、教会が政治的にシスター・ヨルラを利用する可能性を示唆したが、結局のところ根無し草の冒険者にできることはない。

さらに、いかなる政治的な働きがあったかは不明だが、隣国フィラーレ公国の大司教からシスター・ヨルラを助けた冒険者を破格の待遇を約束する手紙が届いたのだった。

何と公国騎士団に冒険者を迎え入れたいとのこと。

客観的に見れば日雇いの冒険者から破格の出世だと言える。

そして、シスター・ヨルラを還俗(げんぞく、聖職者が元の身分へ戻ること)させ貴族として復帰、冒険者をその護衛としたいのだという。

騎士叙勲を受けて騎士団の一員になるか考える冒険者だったが、答えはすぐにには出てこない。

数日後、シスター・ヨルラが宿を訪れるが、その帰りに前回襲撃を仕掛けてきた暗殺者が待ち伏せていたのだった……。


総括すると、非常に丁寧なつくりのシナリオ。

冒険者を含めて、登場人物たちの心の内を緻密に描写しているため、重厚な物語を堪能できる。

また、物語を進める会話パートと、探索を行う冒険パートが交互にくるため飽きさせない。

ぜひともプレイして欲しい名作シナリオである。

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