CardWirthシナリオ感想・おすすめ『砂を駆る風となれ』 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想・おすすめ『砂を駆る風となれ』

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『砂を駆る風となれ』です。

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砂を駆る風となれ


■『砂を駆る風となれ』 柚子様 対象レベル:5~7



張り紙から抜粋【聖北国教会歴二十六年赤の月、トラキア西方の未踏の砂漠地帯へ移民の集団が旅立った。
時は今。彼らはどうなったのか?
砂漠の露と消えたのか、それとも?
今なお未踏の砂漠へ足を踏み入れ、調査してくれる冒険者を募る。】


依頼人は賢者の塔に籍を置く学者だった。

先日、ある筋から買い入れた書物に記されていた情報から、その調査を冒険者に依頼をしたいらしい。

いわく、「聖北国教会歴二十六年赤の月、トラキア西方の未踏の砂漠地帯へ移民の集団が旅立った。彼らは聖北教会からの弾圧で居場所を失い、一縷の望みをもって旅だった。」とある。

この記述は、前人未踏の砂漠に実は人がいたということになる。

学者である依頼人からすれば、死の砂漠に人がかつていたという証拠は自身の研究においてこれ以上の発見はないと言う。

そのため、迫害を逃れた移民の足跡調査を冒険者たちに依頼するのだった……。


移民の調査を行う冒険者一行と、とある登場人物との視点を入れ替えながら物語が進行していく。

冒険者が登場する前にある、物語冒頭の話はその登場人物のものである。

以後は、冒険者の行動パートととある登場人物の視点による過去回想が交互に演出される。

また、中盤以降では村の周辺を探索することになるのだが、ここで特定の条件を満たしておけば後々でイベントが加わる。

筆者としては、やはり「魔獣の短剣」入手と「ヤタ(付帯能力)」加入イベントが素晴らしい。

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前者は、「魔法を解除」のキーコードが付属した魔法の短剣。

武器としても使用可能であり、使用回数制限が無いことが素晴らしい。

後者は、使用することでシナリオから離脱する機能がある付帯能力。

これはとある店シナリオの技能と同じ効果なのだが、ヤタでシナリオから離脱した場合は汚名クーポンが付かず、さらにシナリオに終了印が押されない。

そのため、シナリオのクーポンの誤動作などのリスクを許容できるなら上位互換だと言える。


総括すると、砂漠のロマンと過去の妄執が交差する面白いシナリオ。

登場人物の中では、やはり「タリア」が一番記憶に残る人物だと言える。

ヒドラに対しても、自分の中にある信念とともに戦ったことが鮮烈である。

また、黒幕である魔術師も相応の理由があって騒動を起こしている。

彼女は悪人だろうが、それでも譲れないもののために戦う人であった。

本当に面白いシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。

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