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今回は『英雄になりたかった少年の物語』です。
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英雄になりたかった少年の物語
■『英雄になりたかった少年の物語』
作者:ななめぇ 様
あらすじから抜粋【死因は腕力不足、気づけば異世界の孤児院。
転生して新たな名を得た俺は孤児から英雄に成りあがる――――ことを夢見て色々頑張るものの、なぜか武術も攻撃魔法も身に付かず、魔力ばかりが無駄に増える。
奴隷商に売られ仲間に捨てられ、未来は絶望一色だけど――――それでも俺は、英雄を諦めない。】
あらすじにもあるように、異世界に転生した主人公が「英雄」を目指して冒険者として活動していく物語。
最序盤は典型的な異世界転生なのだが、基本的に主人公が頻繁に理不尽なことに巻き込まれる。
これら理不尽な事件の背景には相応の理由があり、結果的に主人公が「心情的に納得はしないが落とし所を作って決着させる」ということも珍しくない。
主人公が孤児院出身で後ろ盾がなく、社会的地位が低い冒険者(低ランクはとくに)であることも大きいだろう。
これに加えて、主人公にはいわゆるチートやら特典やらがないため、最序盤の物語の動きにもやもやする人が多いかもしれない。
しかし、現実的に社会を生きていくにはただ利害でぶつかった相手を殴り倒すだけでは終わらない。
その当たり前の事実が、主人公を含め多くの人が必死に生きている様子として描かれている。
また、そういった影響か主人公は結構モテる人物ではある。
もちろん、人助けをしているといった描写もちらほらあるのでモテる要素はあるのだが。
総括すると、いわゆる俺TUEEE系やざまぁ系の作品とはまったく違う、現実的な物語となっている。
昨今の主人公が気持ちよくなるためだけにストーリーを展開する作品に飽きた人におすすめ。
タグ:オリジナル ファンタジー 転生 なろう