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今回は『ぼくらのTRPG生活』です。
ぼくらのTRPG生活
■『ぼくらのTRPG生活』
作者:K島あるふ様
あらすじから抜粋【とある老舗出版社から『メリクルリングRPG』が発売された。
ファンタジー系テーブルトークRPGのルールブックだ。
早速この新作TRPGで遊ぼうと集うプレイヤーたち。
だが、突然彼らを襲った大地震の末、プレイヤーの一人である高校生は見知らぬ草原で目を覚ました。
なぜこんなことに?
疑問を抱きつつ確認すれば、彼の姿は先ほどサイコロを振って作ったはずのサムライキャラ、アルトだった。
そう、そこは『メリクルリングRPG』のルールに支配された、酷く歪んだ異世界だったのだ。】
あらすじにもあるように、TRPG世界に作成したキャラクターとして転生する作品。
レベルやスキルをはじめとしたTRPG由来の要素が全面に出てくることが特徴。
世界観も人間以外の種族が多数いるハイファンタジーの設定であり、また、GMが用意した舞台設定が有効になっている状態でもある。
とくに戦闘面はそれが顕著になり、例えば、遭遇した怪物をプレイヤーとして知っていても、キャラクターとして判定に成功しなければ「知っていない」扱いになる。
さらに実際の戦闘行動はラウンド制バトルであり、主人公たちの主観では自分と敵のターンを交互に繰り返す形態になる。
その他にも、TRPGによるルールが強制される場面がいくらかある。
逆に、物語のベースがTRPGであるためか、世界観の構築や描写は丁寧に描かれている。
序盤では、街の中や周囲にある国の設定などがこれにあたる。
また、プレイヤーはもちろん、GMも一緒に転生して冒険するという独自の形態となっている。
一般的なRPGで言うと、ナレーションやゲームシステムが人格をもって付属・行動しているというべきか。
ある意味ゲームブック的な物語が楽しめるので、ソード・ワールドなどが好きな人におすすめの作品である。
タグ:オリジナル ファンタジー 転生 TRPG ダンジョン 完結済み なろう
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