名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『Mimic』です。
Mimic
■『Mimic』 柚子様 対象レベル:4~5
張り紙から抜粋【その鐘の音は、低く、高く、広くホーに鳴り響いた。これは狼のいななきだ。孤高の王のそれだ。】
依頼品と依頼人とを送り届けるため、冒険者達は「雪煙る街ホー」を訪れていた。
それらの仕事は無事に終わったのだが、ホ―では現在奇怪な殺人事件が発生しているのだという。
まず、教会の鐘楼の壁に腹を裂かれた死体が吊るされた。
これだけでも凄惨かつ奇怪な事件だが、何と翌日にも同様の死体が教会の鐘楼の壁に吊るされていたのだ。
事件を解決するための依頼を受諾した冒険者たちだったが、冒険者の一人が警備隊員に「殺人の目的がわかっているのでは?」と問いかける。
それに対して警備隊員が「なぜ?」と聞き返す。
明らかに何も知らないという人間の反応ではない。
冒険者が追求すると、「今から150年前、ウルダーン大公国の首都で大公サウルが亡くなった時と状況が同じだ」という。
かくして、奇怪な殺人事件の解決に乗り出した冒険者たちが目にするものとは……。
典型的なシティ・アドベンチャーシナリオ。
異常な殺人事件が起きた「雪煙る街ホー」を探索して、殺人犯を見つけ出すのが今回の目的となる。
「警備隊詰所」や「図書館」など、街のあちこちを巡って情報や証拠を集めていくことになる。
ただ、基本的に難しく考える必要はなく、すべての情報を集めて終えれば自然と犯人像が浮かび上がってくる。
「現場となる鐘楼への扉が普段は施錠されている」・「修道女が鐘楼の扉の施錠をはじめ、鐘楼の管理をしている」・「殺された詩人の手にはオリーブ油が付着しいた」などの情報を考えると良いだろう。
犯人を特定するとストーリーが進み、犯人の人生背景や動機、どのような人物なのかという具体的な話を聞くことができる。
犯人に最初から素養があったのか、呪いのせいだったのかはわからないが、事件は一先ずの解決を見た。
その後、村から立ち去ろうとした冒険者だったが、とある点に疑念を覚える。
鐘楼の鐘は誰が鳴らしたのだろう?――と。
総括すると、物語全体を通して空気が張り詰めて緊張感のあるものに仕上がっている面白いシナリオ。
シティ・アドベンチャーとしての難易度も低いので個人的にありがたい限り。
また、同作者様がこのシナリオから続く作品を作っていらっしゃるので、ぜひともそちらもプレイしてみて欲しい。
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