
名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『カンザカイ魔境伝』です。
カンザカイ魔境伝
■『カンザカイ魔境伝』 mahipipa様 対象レベル:6~8
張り紙から抜粋【:依頼:キャラバンの長期護衛 アスタラ街道の果てから南に少し旅人の安息地、炊煙の街ヨッドまで】
張り紙にもあるように、キャラバンの護衛依頼から物語が始まる。
交易都市リューンから遠く離れた異国の地。
アスタラ街道の果てまで行って、やや南。
東方の大帝国「アウグスティノープル」が広がっている。
かつての戦乱の気配は遠く、冒険者たちはこれから東西へと征く旅人の休息地――「炊煙の街ヨッド」へとたどり着いた。
馬車護衛の報酬を受け取りヨッドへと足を踏み入れると、街では近々お祭りがあるという。
「炊煙祭」と呼ばれ、ヨッドから見える高い山に霧がかかると誰かがご飯を炊いているように見え、その時期に行われる祭りであるため炊煙祭なのだそうだ。
街の住民たちはお祭りの準備に追われていたが、それとは別に街の雰囲気がピリピリしている。
話を聞いてみると、物取りが出たのだそうだ。
一通り街の話を聞き終えた冒険者たちは、キャラバンの隊長から聞いた宿へと向かうためバザーがある方角へ歩き始めた……。
異国の地「炊煙の街ヨッド」を舞台としたシティ・アドベンチャーシナリオ。
物語終盤には野外でも冒険をすることになる。
序盤はスリ騒動を皮切りに、「炊煙の街ヨッド」を調査することでいかなる街なのかを知ることができる。
……何かうちの荷物袋にはアレな肉が入っているらしい。
また、陰謀論者たちが説明してくれるが、「炊煙祭」は元々魔除けのための祭りであり、山より下る怪異を追い払うためのものだったらしい。
現代ではその必要性がなくなり、花を飾る程度に留まっているのだとか。
さらに、山にはヨッドの街の祖先たちを助けた神様がいたらしいのだが、詳細は不明である。
なお、道中で訪れるバザーだが、様々な物品を購入することができる。
お金に余裕があれば買ってみてはいかがだろうか?
そして、中盤以降、冒険者たちは街に現れる怪異を追って山に入る形になる。
その道中、まだらのものと思わしき力の残滓が点々と続いているのだが……。
総括すると、「炊煙の街ヨッド」とそこにある信仰や怪異を垣間見る冒険活劇シナリオ。
事前に決められる役割はもちろん、人間関係やクリアしたシナリオのクーポンに数多く対応している。
所々でセリフなどが変わるので非常に面白い。
また、探索・調査回数が多いシナリオは途中でダレることが多いのだが、このシナリオはそんなことはなく最後まで物語を楽しませてくれる。
話のテンポや展開の仕方が非常に巧みなので、飽きることがなく、さらにそのままの勢いで次の話へと入っていける。
多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
groupASK official fansite:カードワース本体のダウンロードはここから!
注意事項
注意点として、ここにある情報は筆者の個人的な感想や価値観に基づくものであり、客観的・情報的に正しいかは保証できません。
また、すべてのカードワースエンジン・シナリオやその作者様・素材制作者様を侮辱・批判するものでもありません。
最低限の情報のみを掲載していますので、シナリオが現在入手可能かどうかなどの確認は各自の責任でお願い致します。