強い毒性と高い攻撃性をもつ外来種「ヒアリ」が、日本に上陸したというニュースが報道されています。
卵を産むヒアリの女王アリも発見されており、もしかしたら日本であなたがヒアリと遭遇する日が来るかもしれません。
万が一、ヒアリやその巣と遭遇してしまったらどうすれば良いのか、悩むと思います。
そもそも、市販されている殺虫剤が効くのかもよくわかりませんよね。
あらかじめ、ヒアリへの対処方法をしっかりと知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- ヒアリの駆除方法について
- ヒアリを駆除する際の注意点
これらのことをお伝えさせていただきます。
ぜひ、参考にして下さい。
ヒアリの駆除方法について
ヒアリの駆除方法は、市販されている殺虫剤による駆除が効果的です。
もしも、ヒアリを見つけて駆除する際は、フマキラーなどが販売している殺虫剤を使えば良いわけですね。
ちなみに、殺虫剤にはいくつかの種類が存在し、それぞれの状況に応じて使い分けると良いでしょう。
実際に使用するであろう、各殺虫剤の特徴について下記にまとめてみました。
おそらく殺虫剤と聞いて真っ先にイメージするのが、このスプレー式の殺虫剤だと思います。
ノズルが付いているので、狭い場所にいる目標に直接薬剤を噴霧でき、柱などの高い位置にいる場合でも対応が簡単なのも良い点ですね。
また、製品によりますが、アリ以外にもナメクジなどにも効果を発揮する殺虫剤もあります。
園芸をなさっているのならば、1つあると便利かもしれませんね。
液剤は液体タイプの殺虫剤なので、巣の奥にいるヒアリに対しても液剤が浸透して殺虫効果が期待できます。
製品によっては、液剤を浴びたアリと接触した他のアリにも殺虫効果を発揮します。
行列や巣などを一気に駆除する際に使用すると便利ですね。
ちなみに、「液剤の代わりに熱湯でも良いのでは?」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、熱湯は殺虫剤ほどの駆除力がありません。
そのため、攻撃性が高いヒアリからの逆襲を受ける可能性がありますので、可能ならばやめておいた方が無難でしょう。
粉剤の殺虫剤は液剤のものと違い、殺虫剤を撒いた場所に残り続けます。
アリがいる場所へ撒くこと以外にも、家の周辺へ殺虫剤を撒いて予防策として使うことが出来ます。
つまり、ある程度の期間に渡り、その場所での殺虫効果が期待できるわけですね。
また製品にもよりますが、家の中などへの侵入を防ぐ他、ムカデなどの害虫にも効果を発揮するものもあります。
ヒアリを駆除する際の注意点
もしもヒアリを発見した場合、環境省は近くの地方環境事務所に連絡するよう発しています。
また、自治体への連絡も可能ならばした方が良いでしょう。
何故こんなことをするのかというと、その理由の1つとしてヒアリの繁殖力の高さと移動距離が挙げられます。
ヒアリの女王アリは1日に2,000個の卵を産むことが出来、非常に高い繁殖力を誇ります。
また、女王アリと雄のアリには羽があり、上手く風に乗れば10kmも移動することがあるそうです。
爆発的に増え、長距離を移動出来るという悪夢のようなアリですね。
ヒアリの拡散を防ぐためにも、ヒアリを発見した際はしっかりと地方環境事務所に連絡するようにしましょう。
下記に、連絡先である地方環境事務所のページへのリンクを貼っています。
地方環境事務所
もしも、業者ではなく自分でヒアリを駆除する場合、作業時の服装に注意して下さい。
例えば、通常の軍手では隙間から毒針を打ち込まれる可能性があるため、プラスチック製の手袋を使用するなどですね。
ベビーパウダーを作業服のズボンや靴・長靴に振りかけておくと、ヒアリが身体を登りにくくなるので役に立ちます。
また、ヒアリは非常に攻撃的で、巣に近づいただけで敵として認識し襲い掛かってくることがあります。
その際は集団による集中攻撃を基本とするため、危険を感じたらすぐに逃げるようにしましょう。
自分の手に負えないと思ったら、必ず専門家に任せるようにしましょう。
まとめ
最善は日本に侵入したヒアリがすぐに駆逐され、ヒアリの危険が無くなることです。
ヒアリによる被害が早く収まれば良いですね。