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今回は『アスクラピアの子』です。
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アスクラピアの子
■『アスクラピアの子』
作者:ピジョン様
あらすじから抜粋【始まりは名前も知らない異世界の地だ。そこの薄汚れた下水道で、俺は浮浪児共に抱き着かれた格好で目を覚ました。
チート? んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカー』とかいうガキの記憶と、そいつにあったアスクラピアの『神官』としての力。
俺は生き残る為に、こいつを少しばかり使える力にしなきゃいけない。】
以前感想を書いた『S・D・G』の作者様が描く別作品であり、世界観を共有している小説。
作中にて「レオンハルト・ベッカー」も登場する……同一人物かは断言できないが。
そして、主人公はレオンハルト・ベッカーの弟である人物に転生することになる。
あらすじには『神官』とあるが、よくあるなろうのファンタジー小説みたいに治療魔法で病人などを治療するというわけではない。
そういった面がないわけではないのだが、どちらかというと裁定者としての性質が強い。
そしてこの裁定には自分自身も含まれる。
さらに、世界観がダークファンタジーのそれなので、登場人物も何らかの形で普通とは違う人物ばかりである。
例えば、悪人がいたとしても、それは物語における「倒すべき悪」ではなく、善性と悪性の両方を持っている人間(人間以外の種族もいる)として描かれている。
また、信仰する神の性質、主人公が苛烈な気質だからか、物語の根幹には「まず生きること、その上でどう生きていくか」が問われる作品となっている。
主人公自身も完全無欠には遠い存在なので、間違えるしわからないことは多くある。
だから、「自分にとってよりよく生きる」ために努力している様子が読んでいて伝わってくる。
読む人を若干選ぶがおすすめの小説である。
タグ:オリジナル ファンタジー 転生 なろう