CardWirthシナリオ感想・おすすめ『百年は霧の色』 | ごろん小路。

CardWirthシナリオ感想・おすすめ『百年は霧の色』

名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。

主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。

今回は『百年は霧の色』です。

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百年は霧の色


■『百年は霧の色』 吹雪様 対象レベル:5~6



張り紙から抜粋【トラン村の沼地に化物が徘徊し始めた。
村の暮らしにも不自由が出ている。
化物の正体を突き止め、退治してほしい。】


その時、冒険者たちは中央行路の東端にいた。

冒険者の宿に仕事が少なく、止むなく遠出する依頼を引き受けるしかなかったからだ。

その帰路、冒険者たちはトラン村の見習い修道士「カール」に声をかけられる。

彼が言うには、トラン村で問題が発生しており、その解決を冒険者に依頼したいのだという。

「詳しい話はトラン村で……。」ということなので、冒険者は彼の案内でトラン村にあるトラン修道院へ歩いていった。

トラン修道院に到着すると、修道院の院長代行「ヨゼフ」が依頼内容の説明をしてくれた。

何でも、今から10日ほど前、村人が植物を採取する沼地に深い霧が立ち込め始め、さらに正体不明の怪物らしき影を目撃した。

そのため、冒険者に沼地の霧の発生原因の特定と、怪物の討伐を依頼したのだった……。


かつて行われた聖遺物捜索へ赴いた騎士団と、現代に生きる冒険者が交差する探索シナリオ。

沼地に出現する怪物……吸血鬼たちを退治するのだが、彼らの正体はかつて十字軍として東へ向かった聖北教会の信徒たちだ。

彼ら――聖院騎士団は、伝説の聖人「聖マテル」の聖遺物を探す命を受け、それを発見した。

しかし、西方世界に聖遺物を持ち帰る途中、彼らは行方不明となってしまう。

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その原因が、彼ら自身が吸血鬼となってしまったからであった。

冒険者たちは沼地を捜索する中、吸血鬼と遭遇しこれを撃破したが、沼地の霧は一向に収まらなかった。

事態が解決していないと判断した冒険者たちは、ヨゼフの案内のもと修道院の書庫へと向かった。

そこには十字軍時代に集められた美術品や武具、書物が大量に存在していた。

かつて、トラン修道院は疫病や間者などによって混乱していた十字軍の看護を担当し、その感謝の例として彼らの資産の一部を譲り受けたのだという。

吸血鬼が今際の際に残した「剣」や「背教者」について、冒険者たちは書庫の調査を開始するのだった……。


総括すると、重厚な背景設定が用意された舞台で世界の謎を解いていく面白いシナリオ。

残念ながら、吸血鬼化してしまった聖院騎士団を根本的に助ける方法はない。

そのため、冒険者彼らと雌雄を決するために戦うことになる。

また、作中で度々言及されている聖遺物「マテルの剣」は、最終的に冒険者の手に渡ることになるのだが、これ事態には大した力はない。

騎士団が様々な犠牲を払って手に入れた聖遺物が、これとは……と思うところはあるが、聖院騎士団や聖北教会にとっては聖人が用いた聖遺物であるという事実が重要なのだろう。

上記の『風のレゾナンス』もそうだが、本シナリオの作者様が制作するシナリオはいつも奥深い世界観を魅せてくれるので本当に面白い物語ばかり。

ぜひともプレイして欲しい名作シナリオである。

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