
名作フリーゲーム「CardWirth(カードワース)」のシナリオの情報をまとめたものになります。
主に、実際にプレイしたシナリオに対する個人的な感想になります。
今回は『アルクレンクへの代理配送/アルクレンクは惜別の果て』です。
アルクレンクへの代理配送/アルクレンクは惜別の果て
■『アルクレンクへの代理配送/アルクレンクは惜別の果て』 mahipipa様 対象レベル:7~9
張り紙から抜粋【依頼内容:依頼をすっぽかした奴の代わりにアルクレンク領まで配達を頼む。
荷物は複数あるから、分担するように。】
張り紙にもあるように、依頼をすっぽかした奴の代わりに「アルクレンク領」まで配達依頼をすることになった冒険者たち。
交易都市リューンから馬車で北へと進み、すっかり途中にあるラーデックが見えなくなる頃に目的の街へとたどり着いた。
北限の地、タルタ―シュよりかはかろうじてリューンに近い場所にあるこの地を、人々はまとめて「アルクレンク領」と呼ぶ。
硝子細工に名高いハリガラ村を擁するこの地は、古くから錬金と染め物の街として栄えてきた。
ちなみに、ハリガラ村はかつて、魔人アルシナシオンが生まれた場所でもある。
冒険者たちは以前の硝子の胎での冒険を思い出していた。
それと同時に、宿の亭主から聞いた妙な出来事も頭をよぎった。
何でも、「使い魔であるはずのガーゴイルが一人歩きをしていた」のだそうだ。
事の詳細は不明だが、気になるので一応覚えておくことにしよう。
さて、まずは「アルクレンク領」への配達依頼を手分けして終わらせよう。
――そして、余った時間で観光をするのだ……!
同作者様による一連のシナリオの最終作にあたるシナリオ。
序盤は上記の配達依頼をこなしつつ街を探索することになる。
配達する品を届ける過程でいくつかの情報も手に入る。
また、このタイミングで街で買い物もできるので、なにか必要なものがあれば購入しておこう。
なお、領主の家ではどこかで見たような陰謀論者が家の人間と論戦を繰り広げていた。
「ヨッドで見ましたね……(小声)」
そうこうしていると一人の少女が――ヨッドの「ナーリヤ」が声をかけてきた。
彼女はヨッドでの事件後、見聞の旅に出て陰謀論者の実家に立ち寄ったらしい。
その後、とある喫茶店に入店した冒険者たちは何とヨッドの事件で知り合った異端審問官と遭遇するのだった……。
一方、硝子細工に名高いハリガラ村へ配達物を届ける冒険者たちは、半身を植物に侵された冒険者「ロバート」と再開する。
彼はハリガラ村の孤児の一人で、村人たちは身寄りのない状態のロバートを育ててくれたのだ。
利用する宿が冒険者のものと同じだったので、後で会う約束をして別れた。
その後、配達依頼を終えた冒険者たちは「輝くビーズ亭」へと向かった……。
そして、「輝くビーズ亭」で部屋の手配と荷物番をしている冒険者は、エールを飲みながらくつろいでいた。
すると、宿の中がやけに賑やかになる。
どうやら、本来は音楽を供する吟遊詩人たちは、舞台の上であんぐりと口を開けて弾く手を下げている。
――炉の側で女が踊っていた。
冒険者か踊り子だろうか?
身体のラインを隠すようなゆるい衣が、なびくたびに腕やつま先を浮かび上がらせている。
そんな彼女――「オルドリノ」は冒険者に対して手を差し伸べた。
仲睦まじい踊りの誘いではなく、冒険者への徴発である。
それに対して冒険者は”力強く踏み出して誘いに乗った”のだった……!
総括すると、とんでもなく丁寧に作られた超長編探索シナリオ。
シティ・アドベンチャーとウィルダネス・アドベンチャーの双方が存在する。
ここまでの書いた感想の段階でもまだ前半部分が終わっていない状態。
ここからさらにとんでもない事件が巻き起こり、冒険者たちはその解決に奔走することとなる。
また、今までのシナリオで出会った人々と協力して黒幕と戦うのは非常に燃える展開。
そして、攫われてしまったあの人を助けるために、失われた過去を追い求めることもできる。
すべては冒険者の選択に委ねられているのだ。
多くの人におすすめできるシナリオなので、ぜひともプレイしてみて欲しい。
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