「トコジラミ」による被害がニュースなどで報道されることがあります。
しかし、トコジラミがどういった害虫なのか、よくわからない方は多いのではないでしょうか?
また、トコジラミによって引き起こされる症状も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- トコジラミとはどんな害虫?
- トコジラミによる症状とは?
- トコジラミの症状は何日続く?
これらの情報をまとめてみました。
トコジラミとはどんな害虫?
トコジラミは「南京虫(ナンキンムシ)」とも呼ばれ、かつては都市の住宅密集地域などでよく見られる害虫でした。
トコジラミと呼ばれていますが、彼らはカメムシ目に属します。
つまりカメムシの仲間で、実際にトコジラミを潰すと独特の臭いします。
体長は5~8mm程度、体色は茶褐色で吸血をしていない空腹時は扁平な形をしています。
卵や幼虫は白く粘着性があります。
そして、トコジラミの最大の特徴が他生物への「吸血」です。
トコジラミの栄養源は血液で、成虫も幼虫も他の生物に吸血を行って生きています。
人間以外の犬・猫・ネズミなど哺乳類の血も吸いますが、その中でもとくに人間を好みます。
また、飢餓に非常に強く、トコジラミの成虫は吸血しなくとも1年以上生存可能です。
さらに、トコジラミの成虫は1日に1~5個の卵を2ヶ月以上にわたり産み続けます。
そのため、最終的に一匹のトコジラミから合計200~500個もの卵が産み付けられます。
トコジラミが大量発生する原因は、この繁殖能力と生存能力の高さによるものです。
トコジラミによる症状とは?
トコジラミに刺されている時には痛みや痒みを感じることはほぼありません。
しかし、トコジラミに吸血される際に体内に唾液が注入されているため、吸血後にそれに対するアレルギー反応により皮疹や痒みが生じます。
また、トコジラミに刺された場所は赤く腫れ、直径1~3cmほどの大きさで水ぶくれのように膨らみます。
トコジラミの場合、この吸血後の症状と複数箇所を大量に刺されるということが特徴になります。
この赤い水ぶくれのような状態は、2週間以上残り続けることが多いです。
さらに、トコジラミによる症状として「非常に強いかゆみ」も特徴の1つになります。
そのかゆみの強さは蚊の数倍とも言われるほど強烈なものです。
しかし、患部をかきむしったら症状が悪化するので、適切な対処をするように注意をしてください。
例えば、トコジラミに刺された場合、一般的なかゆみ止め外用薬では抑えられないほどの強いかゆみが生じます。
そこで、治療には「抗炎症作用」や炎症をひきおこす免疫系の働きを弱める「免疫抑制作用」があるステロイド外用剤(塗り薬)を使うようにしましょう。
また、症状が改善されない場合は、病院で皮膚科を受診するようにしてください。
トコジラミの症状は何日続く?
トコジラミの症状は「1~2週間ほど続く」とされています。
ただし、前章にもあるように、トコジラミは複数箇所を大量に刺すという特徴があります。
この影響で症状が長引くことは多いため、あくまで目安としての期間となります。
また、患部のかゆみが非常に激しいため、かきむしると傷になり治るのが遅くなる可能性があります。
症状が辛い時はステロイド外用剤(塗り薬)を使ったり、病院を受診するなどして対処するようにしましょう。
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まとめ
トコジラミは「南京虫(ナンキンムシ)」とも呼ばれ、かつては都市の住宅密集地域などでよく見られる害虫でした。
トコジラミと呼ばれていますが、彼らはカメムシ目に属します。
つまりカメムシの仲間で、実際にトコジラミを潰すと独特の臭いします。
トコジラミの最大の特徴が他生物への「吸血」です。
トコジラミの栄養源は血液で、成虫も幼虫も他の生物に吸血を行って生きています。
人間以外の犬・猫・ネズミなど哺乳類の血も吸いますが、その中でもとくに人間を好みます。
また、トコジラミによる症状として「非常に強いかゆみ」も特徴の1つになります。
そのかゆみの強さは蚊の数倍とも言われるほど強烈なものです。
しかし、患部をかきむしったら症状が悪化するので、適切な対処をするように注意をしてください。