親戚一同が集まってお坊さんにお経を読んでもらうのが法事です。
お住まいの地域や宗派などによって詳細は異なりますが、多くの方が経験していることでしょう。
しかし、この法事は何回忌まで行うものなのか、よくわからないかと思います。
一周忌、三回忌、七回忌……と続きますが、よく分からなずに途中でやめたら大変なことになるのではと不安になりますよね。
また、法事をすることの意味をしっかりと理解しておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- 法事は何回までやれば良いのか?
- 法事を行う意味や目的とは?
これらのことについてお伝えさせていただきます。
法事は何回までやれば良いのか?
年忌法要は故人が亡くなってから1年後に勤めるのを1周忌とし、2年後の3回忌、6年後の7回忌と続いていきます。
よくわからないという場合は、下記の表以外にも計算することで対処することが出来ます。
具体的には「亡くなった年+回忌数-1」で算出することが出来ます。
例えば、2000年に亡くなった方の13回忌をする年は、「2000+13-1」で「2012年」になるわけですね。
表で確認するなら、
3回忌……(2年後)
7回忌……(6年後)
13回忌……(12年後)
17回忌……(16年後)
23回忌……(22年後)
27回忌……(26年後)
33回忌……(32年後・弔い上げ)
以上になります。
基本的に、弔い上げに当たる33回忌が法事の最終年忌とするのが一般的です。
そのため、数ある年忌の中でも33回忌は特に手厚く行います。
遺族・親戚はもちろん、知人友人など故人を知る方々に参列していただくことになります。
ちなみに地域や宗派、故人の遺志によっては50回忌や100回忌まで行うこともあります。
これは本当に差異があるので、しっかりと確認しておいた方がトラブルを避けることに繋がります。
法事を行う意味や目的とは?
「法事」とは、故人の成仏を願ってお坊さんにお経を読んでもらう行事のことを言います。
厳密に言うと、その場に集まった家族・親戚などが、お坊さんから釈迦の教えである仏法を聞くために集まる席のことですね。
つまり法事とは、現在を生きている私たちのための儀式なのです。
では、一般的な法事として認識されている、「死者の冥福を祈るために人々が集まって執り行う儀式」というのは何処から来たものなのか、わからなくなりますよね。
これは「追善法要」と呼ばれる儀式が該当します。
特定の故人の忌日に冥福を祈って執り行う法要であり、現在ではこちらが法事という呼び名で認知されています。
「追善法要」のくわしい意味としては、人間は死後、生前の行いによって閻魔王から裁きを受けることになるわけですが、この時、死者が少しでも良い世界に生まれ変わるように、遺族などが代わって供養するのが追善法要になります。
つまり、死んだ人の代わりに善徳を積む儀式になるわけですね。
法事を行う意味や目的とは?:その2
法事の意味や目的には、上記にある仏法を聞く以外のものがあります。
それは、故人に関係のあった親族・知人の方たちと縁を深めるということです。
法事は数年に1回の頻度で行われるため、法事に出席した方たちの近況や思い出話などをする良い機会でもあります。
お坊さんにお経を読んでもらい、お墓参りの後に親戚の方たちと一緒に食事会へ参加したことがある方は多いかと思います。
こういった機会に、普段あまり会う機会がない方と交流を行うというのは貴重なものです。
法事は、故人のために行うものでもありますが、現在を生きている私たちのためのものでもあるわけですね。
まとめ
法事を行う際は、その意味や目的をしっかりと理解した上で行いたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。