食中毒と言えば暑い真夏に発生するイメージがありますが、近年では一年を通じて食中毒が発生しています。
梅雨や夏季のように高温多湿な時期にはO-157やサルモネラが発生し、冬季にも、ノロウイルスをはじめとしたウイルス性の食中毒が発生しているからです。
そこで気になるのが食中毒になった時の症状です。
食中毒の症状として嘔吐や下痢などはわかりやすいですが、それ以外にも症状があるからですね。
また、食中毒の症状がいつから現れ、いつまで続くのかも気になるところです。
そこで今回の記事では、
- 食中毒になった時の症状はこれ!
- 食中毒はいつから症状が現れるのか?
- 食中毒はいつまで症状が続くのか?
これらのことについて、お伝えさせていただきます。
食中毒になった時の症状はこれ!
食中毒は原因物質によっていくつかの種類があります。
例えば、細菌やウイルスによるものだったり、有害な化学物質、自然毒、寄生虫など多岐にわたります。
その中でも、一般的に食中毒と言われるものとしては「細菌性食中毒」・「ウイルス性食中毒」・「自然毒による食中毒」の3つですね。
この3つの食中毒の具体的な症状の一例としては、以下のものが挙げられます。
1・細菌性食中毒(サルモネラ菌)
サルモネラ菌による食中毒の場合、食後4時間~48時間後に40℃近い急激な発熱をはじめ、下痢・腹痛・嘔吐などの症状が現れます。
この中でも特に下痢の症状が激しく、水様性下痢(水分ほとんどの便)が1日に20回を超えることもあります。
また、その他の細菌性食中毒も腹痛や下痢などの症状が酷くなる傾向が多いですね。
そして、嘔吐物や下痢には食中毒の原因となる細菌が含まれていることに注意してください。
細菌感染した患者や保菌者からの糞便や嘔吐物の飛沫が手などに付着すると、そこから経口感染する危険性があります。
2・ウイルス性食中毒(ノロウイルス)
ノロウイルスによる食中毒の場合、食後1日~2日後、嘔吐・下痢・腹痛・発熱などに加え、悪寒・筋肉痛・倦怠感のような風邪に近い症状が現れることがあります。
この中でも特に下痢の症状が激しく、細菌性食中毒と同様に水様性下痢が非常に多くなります。
「下痢が酷くて1日中トイレから離れられない」といったことも珍しくないでしょう。
また、この下痢には嘔吐物と同様に大量のノロウイルスが含まれています。
そのため、下痢の飛沫などから他の人へ感染する危険性があることに注意しておきましょう。
3・自然毒による食中毒(フグ毒)
フグ毒による食中毒の場合、食後20分~3時間後に唇や舌の先に痺れが現れます。
次に、嘔吐・手足の痺れ・言語障害や呼吸困難を引き起こし、最悪の場合死亡する可能性もあります。
食中毒による死亡者数の半数近くはフグ毒によるもので、ふぐを食べた後に唇や舌の先に痺れといった症状が現れた場合は食中毒を疑った方が良いでしょう。
また、フグ毒以外には貝毒や毒キノコ、山菜と間違えて毒草を食べたなどが挙げられます。
特に、毒キノコと毒草は素人が判別することは非常に難しいので、素人が採集したものは絶対に食べてはいけません。
食中毒はいつから症状が現れるのか?
食中毒の症状がいつから現れるのかについては、原因となる細菌やどの程度の量を食べたかによって大きく異なります。
ただ、大まかな目安となる時間や日数は存在します。
前章でも挙げられている細菌やウイルスであれば、以下のようになります。
2・ノロウイルス……食後1日~2日後
3・フグ毒……食後20分~3時間後
食中毒はいつまで症状が続くのか?
食中毒の症状がいつまで続くのかというのも、前章と同様に原因となる細菌やウイルスなどによって異なります。
ただ、大まかな目安となる時間や日数は存在します。
具体的な期間としては、以下のようになります。
2・ノロウイルス……症状は1週間ほどだが、ウイルスそのものは体内に2~3週間残留する
3・フグ毒……数日以内。ただし、病院などで処置をしっかりと受ける必要がある
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食中毒の応急処置のやり方はこれ!嘔吐物の処理方法もくわしく紹介
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まとめ
食中毒は本当に怖いですよね。
そんな食中毒の症状や種類を理解して、予防や対策の一助にしたいところです。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。