「アース線」は家電の故障や落雷などが原因で電気が外部に漏れ出る漏電が発生した際に、その電流を地面に逃がす働きを担っています。
しかし、トイレのアース線は必要なのか、コンセントにアースがない場合はどうすべきなのかよくわからないですよね。
そこで今回の記事では、
- トイレのアース線は必要?
- トイレのコンセントにアースがない時の対処方法とは?
- トイレのアース線がない賃貸はどうする?
これらの情報をまとめてみました。
トイレのアース線は必要?
結論から言えば、トイレのアース線は必要です。
そもそも「アース線」とは、本来電気が通る道を外れて電気が漏れてしまう漏電が発生した際に、電流を大地に逃がして感電する危険性を下げる役割があります。
家電製品のアース線を接続していない場合、漏電が発生した時に感電する恐れがあります。
そして、湿気の多い場所・水気のある場所であるトイレは、温水洗浄便座などが故障すると漏電の危険があるからですね。
正常に動作する時は大丈夫でも、経年劣化や地震などの災害時にどうなるかはわからないので気をつける必要があります。
また、湿気がある・水を使う場所などでのアース線の接続は、2016年の内線規程改定にともない法律で義務付けられています。
さらに、内線規程は2022年にも改定されています。
これによって台所・厨房・洗面所・トイレ・地下室など、湿気の多い場所や水回りなどではコンセントにアース線をつなぐ端子を設置することが義務的事項へと変わりました。
新築の家屋なら、こういった場所にはアース線の接続口があるかと思います。
そして、アース線を付けなければならない家電は、エアコン・冷蔵庫・電子レンジ・食器洗い乾燥機・洗濯機・衣類乾燥機・温水洗浄便座などが該当します。
トイレのコンセントにアースがない時の対処方法とは?
トイレのコンセントにアースがない時の対処方法としては、コンセントの差込口にアースの端子を設置するための工事を家電量販店や電気工事店など専門業者に依頼して施工してもらうことです。
ただ、この工事は資格が必要となるため、素人が勝手にアースの接続口をつけることはできないので注意をしてください。
さらに、賃貸物件に住んでいる人は勝手に工事をすることはできないので、先に管理会社などに問い合わせをしましょう。
工事が難しい場合は、プラグタイプの漏電遮断器も販売されているため、アース線ほどの予防能力はありませんが使用を検討してみると良いかと思います。
トイレのアース線がない賃貸はどうする?
トイレにアース線を接続する接続口がない賃貸の場合は、まず管理会社などに問い合わせをしましょう。
前章にもありますが、賃貸物件に住んでいる人は勝手にアース線のための工事をすることができません。
そのため、管理会社などに問い合わせてどうすれば良いのかを確認するようにしましょう。
問い合わせ後、必要ならコンセントの差込口にアースの端子を設置するための工事を家電量販店や電気工事店など専門業者に依頼して施工してもらうことになるかと思います。
あるいは、プラグタイプの漏電遮断器を使うのも一つの手でしょう。
テンパール工業 GRXB1515 [地絡保護専用プラグ形漏電遮断器 グレー]
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まとめ
結論から言えば、トイレのアース線は必要です。
そもそも「アース線」とは、本来電気が通る道を外れて電気が漏れてしまう漏電が発生した際に、電流を大地に逃がして感電する危険性を下げる役割があります。
家電製品のアース線を接続していない場合、漏電が発生した時に感電する恐れがあります。
そして、湿気の多い場所・水気のある場所であるトイレは、温水洗浄便座などが故障すると漏電の危険があるからですね。
また、トイレのコンセントにアースがない時の対処方法としては、コンセントの差込口にアースの端子を設置するための工事を家電量販店や電気工事店など専門業者に依頼して施工してもらうことです。
ただ、この工事は資格が必要となるため、素人が勝手にアースの接続口をつけることはできないので注意をしてください。
さらに、賃貸物件に住んでいる人は勝手に工事をすることはできないので、先に管理会社などに問い合わせをしましょう。