銀杏は栄養価が高い食材なのですが、嘔吐やけいれんなどの中毒症状を引き起こす危険性がある食材でもあります。
小さいお子さんが銀杏を食べる場合は、特に気になるところですよね。
「小さい子供に銀杏を食べさせるのはNG!」という声を聞くことがあるかと思いますので、悩む方は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 銀杏を子供は何個まで食べることが出来るのか?
- 銀杏を子供はいつから食べることが出来るのか?
- 銀杏を子供が食べる時は中毒症状に注意!
これらのことについて、お伝えさせていただきます。
銀杏を子供は何個まで食べることが出来るのか?
銀杏を子供は何個まで食べることが出来るのかというと、「7個未満」になります。
子供が銀杏中毒を引き起こす目安となる個数が、「7~150個」であるからですね。
そのため、銀杏を小さな子供が食べる場合は、自分の年齢を1つの目安にしておくと良いでしょう。
また、銀杏中毒は、銀杏に含まれている「メトキシピリドキシン」と呼ばれる神経毒が症状を引き起こすのですが、このメトキシピリドキシンは熱に強いという特徴をもっていることにも注意が必要です。
例えば、食中毒の原因になる細菌などの場合、食材を加熱処理することで食中毒の予防をすることが可能ですが、銀杏の場合は予防効果が期待できません。
銀杏を茹でる・焼くなどの熱を加える調理方法を行っても、中毒を発症する可能性は残ったままになるわけですね。
銀杏を子供はいつから食べることが出来るのか?
銀杏を子供はいつから食べることが出来るのかというと、これは「1歳を過ぎたら」食べさせても大丈夫です。
とは言え、上記にもあるように、小さな子供に銀杏を食べさせることは中毒症状のリスクを伴います。
銀杏中毒患者の内、約70%が子供とされており、特に5歳未満の小児が多いというデータもありますしね。
そして、銀杏中毒の症状が重篤化していくと、最悪死亡したり、後遺症が残る危険性もあります。
そのため、子供の年齢が5歳未満であれば、銀杏を食べさせることを避けた方が無難でしょう。
銀杏を子供が食べる時は中毒症状に注意!
前章にもあるように、銀杏中毒患者の内、約70%が子供とされており、特に5歳未満の小児が多いです。
これは、子供は身体が小さく、銀杏に含まれる「メトキシピリドキシン」を分解する酵素を作る力が未成熟であるからですね。
また、大人でも個人差や体調などによっては少量でも中毒症状が現れることがあります。
子供にも同様のことが言えるため、体調不良時には銀杏を食べさせないようにしたり、食べた後は体調に注意してあげると良いでしょう。
ちなみに、銀杏中毒の初期症状としては、嘔吐・腹痛・下痢・目眩などが挙げられます。
子供が銀杏を食べた後に、これらの症状が現れた場合は銀杏中毒の可能性を疑った方が良いでしょう。
そして、すぐに子供を病院へ連れて行ってあげるべきですが、食べた銀杏を無理やり吐かせようとするのは絶対にやめてください。
無理に吐かせようとすると痙攣を誘発してしまう危険があるからです。
子供と一緒に病院に着いたら診てもらう医師の方に以下のことを伝えましょう。
2・どのくらいの個数を食べたのか?
3・銀杏をいつ食べたのか?
4・銀杏を食べてから、どのくらいで症状が現れたのか?
5・どのような症状が現れたか
以上になります。
これらのことを医師の方に伝えることが出来れば、子供の治療をスムーズに進めることが出来るようになります。
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まとめ
銀杏を子供が食べる時は「ドキッ」としますよね。
子供が銀杏中毒を引き起こす目安となる個数は「7~150個」です。
そのため、銀杏を小さな子供が食べる場合は、自分の年齢を1つの目安にしておくと良いでしょう。