イチョウの実、銀杏(ぎんなん)は古くから食用、薬用として重宝されています。
しかし、銀杏を食べすぎると、おう吐やけいれん、腹痛などの症状に襲われることをご存知でしょうか?
銀杏を食べ過ぎると、重篤の場合死者が出ることもある危険性があります!
そのため、銀杏を何個までなら食べても安全なのか、知っておきたいですよね。
また、妊婦の方は赤ちゃんへの影響を考えると不安になります。
そこで今回の記事では、
- 銀杏は食べ過ぎると危険!
- 銀杏は何個までなら食べても安全なのか?
- 妊婦は銀杏を何個まで食べても良いのか?
これらのことについて、お伝えさせていただきます。
銀杏は食べ過ぎると危険!
銀杏(ぎんなん)は食べ過ぎると中毒を起こす危険性があり、嘔吐・痙攣・目眩・腹痛・呼吸困難・意識障害・不整脈・高熱などの症状が現れます。
中毒症状を引き起こす原因は、銀杏に含まれている「メトキシピリドキシン」と呼ばれる神経毒です。
この「メトキシピリドキシン」は、ビタミンB6の構造がよく似ているため、ビタミンの働きを阻害してしまいます。
ビタミンB6は人間の神経の働きに必要不可欠であり、これがメトキシピリドキシンによって阻害されると、「グルタミン酸」と言う興奮性の神経伝達物質を分解できなくしてしまうために、上記にある中毒症状を引き起こす原因となるわけですね。
しかも、メトキシピリドキシンは熱に強いという特徴があり、「茹でる・焼く」などといった銀杏を加熱する調理方法でも中毒になる危険があるため、注意が必要になります。
銀杏は何個までなら食べても安全なのか?
銀杏中毒はどのくらいの数を食べると起こるかというと、「成人は40~300個」、「小児で7~150個」が危険ラインだと言われています。
ただ、この数字はおおよその目安なので、個人差や体調などによっては数個食べただけで中毒症状を引き起こす可能性があります。
特に、銀杏中毒報告数の約70%が5歳未満の小児であることから、小さな子どもは銀杏を食べることを避けた方が無難です。
ちなみに、銀杏を食べ過ぎた場合、1~12時間以内に痙攣や嘔吐などの中毒症状が現れます。
そのため、すぐに病院へ行って治療を受けるようにしましょう。
また、銀杏を食べ過ぎたからといって、無理やり吐かせようとすると痙攣を誘発する危険性があるので、絶対に吐かせないように注意してください。
妊婦は銀杏を何個まで食べても良いのか?
妊婦の方でも銀杏を食べることは出来ます。
ただ、前章にもあるように、銀杏を食べ過ぎることには注意が必要になります。
残念ながら、妊婦の方が銀杏を何個まで食べても安全かについては、具体的なデータが存在しません。
銀杏の個数の目安としては、「成人は40個未満」が安全ラインですが、やはりその時の体調などにより変動する可能性があります。
特に、妊婦さんの場合は栄養のバランスが崩れて低栄養になりがちです。
妊娠中は胎盤を経由して、胎児にビタミンやアミノ酸、酸素、抗体などが送られるからですね。
そのため、何十個単位ではなく数個単位にしておけば、銀杏中毒になる可能性をぐっと抑えることが出来るでしょう。
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まとめ
銀杏は食べ過ぎると中毒を起こす危険性があり、嘔吐・痙攣・目眩・腹痛・呼吸困難・意識障害・不整脈・高熱などの症状が現れます。
銀杏は美味しいですが、中毒症状には気をつけたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。