「ヒョウホンムシ」と呼ばれる昆虫が家の中に現れることがあります。
ヒョウホンムシは人間に害を与える害虫なのですが、具体的にどういった害虫なのかよくわからないという方も珍しくありません。
また、ヒョウホンムシの駆除方法も知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- ヒョウホンムシとはどんな虫?
- ヒョウホンムシの駆除方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ヒョウホンムシとはどんな虫?
「ヒョウホンムシ」とは、コウチュウ目ヒョウホンムシ科に属する甲虫の総称です。
体長は2~3mm程度の小さな虫で、光沢のある赤褐色で卵型の身体に長い触覚と脚をもっています。
動きは鈍く、種類によっては後翅が退化しているものもいるため、移動能力に劣る虫だと言えるでしょう。
日本全国に生息しており、12月~6月の初冬から春にかけての寒い時期に活動します。
ちなみに、その外見的特徴から蜘蛛と間違われることもありますね。
また、ヒョウホンムシは「標本」という名前が付いているように、動植物標本を食害する害虫だと思われがちですが、実際にはカツオブシムシほどは標本を食害しないとされています。
動植物標本以外では、乾物などの乾燥食品・毛織物・羽毛・皮革といった製品を食害する害虫です。
こういった食害の殆どはヒョウホンムシの幼虫によるものですが、成虫も加害する種類がいることに注意をしておきましょう。
ただ、食害の程度はシバンムシ類と比較すると非常に小さいもので、普段目にすることもない可能性すらあります。
つまり、ヒョウホンムシによる食害は発生する事態が稀だということですね。
ちなみに、ヒョウホンムシは動物の死骸や鳥の巣などを発生源とすることがあります。
家の周囲に野生動物が度々現れるような環境であったり、ツバメの巣などが家の近くにある場合は、ヒョウホンムシとの遭遇率が高くなります。
とくに、床下や天井裏などに入り込んだ野生動物がそこ死んでしまうと、その死骸が発生源となる可能性があることに注意をしておきましょう。
ヒョウホンムシの駆除方法とは?
ヒョウホンムシを駆除する場合は、まず発生源となっているものを特定することが重要となります。
前章にもあるように、ヒョウホンムシは乾物や衣類といったものをエサとして食べて繁殖します。
そのため、こういったエサとなっているものを家の中から取り除くことが駆除の第一歩です。
乾物などの食品は廃棄して処分し、衣類などは洗濯するなどの方法で対処していきましょう。
洗濯できないものに関しては、専門のクリーニング業者に相談するといった方法もあります。
次に、目の前にいるヒョウホンムシに関してですが、成虫の駆除は市販されているエアゾール系の殺虫スプレーで駆除できます。
ただ、ヒョウホンムシが大量発生している場合は、自力での駆除作業が難航することが予想されます。
そういった時は、駆除業者に駆除を依頼するという方法があります。
もちろん、相応の費用が発生しますが、ヒョウホンムシを素早く確実に駆除する方法としては効果的だと言えるでしょう。
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まとめ
ヒョウホンムシは、衣類などに被害を与えるほどの数が現れることは稀です。
しかし、万が一、そういった事態に直面してしまった場合は、適切な駆除方法で対処したいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。