「薬」には、その品質を保証するための「使用期限」が決められています。
しかし、うっかり使用期限が切れた薬が発生することもありますよね。
そういった時、使用期限切れの薬を使えるのか気になる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 薬が期限切れでも使用できる?
- 薬の使用期限はいつまで?
これらの情報をまとめてみました。
薬が期限切れでも使用できる?
結論から言えば、薬が期限切れの状態である場合、それを使用するのは非常に危険ですのでやめておきましょう。
これは、薬の品質が劣化して効果がなくなったり、逆に副作用が強くなったりすることが懸念されるからです。
また、一般的に製薬会社は薬に対して、食品よりもかなり厳重な安定性試験を行っています。
錠剤であれば、性状(見た目・臭い・味など)、各種成分の含量、水などに溶ける時間、硬度などを検査します。
さらに、薬の保管条件もチェックが行われます。
湿度・温度・光などを始め、薬がシートに包装された状態と無包装状態の両方で安定性が評価されます。
このように、薬の品質に関してはとても細かく厳しい試験が用いられており、そこから得られるデータによって算出されたのが薬の使用期限になるわけですね。
そのため、薬の安全性を考えると、使用期限が切れているものは使うことをせず、処分してしまうことが基本となります。
1年に1回程度は、救急箱の中身を点検して、薬の整理することをお勧めします。
薬の使用期限はいつまで?
薬の使用期限ついては、その薬の外箱に使用期限に関する情報が記載されています。
一般的には、薬の製造から「3~5年」で設定されていることが多いですね。
そのため、薬の使用期限が知りたい場合は、その薬が収められていた外箱の情報を確認すると良いでしょう。
あるいは、同梱されている取扱説明書があれば、それを読むことでも大丈夫かと思います。
ただ、市販されている薬には使用期限が記載されていないものが少数ですが存在します。
これは、未開封の状態で3年以上品質や効果を保つことができる市販薬に関しては、薬の使用期限を明記する義務がないことが理由です。
これとは別に、性状や品質が不安定なものには、使用期限の表示が必要です。
これ以外の性状や品質が3年以上安定なものには、使用期限の表示は義務づけられていません。
上記にあるように、全ての薬に対して必ずしも使用期限の明記が義務付けられているわけではないことに注意をしておきましょう。
さらに、上記の「3~5年」の使用期限というのは、「未開封の状態」かつ「適切な保管方法」が実践されているものだけだということに気をつけてください。
つまり、すでに薬を開封済みであったり、取扱説明書などに記載されている保管方法とは著しく違う方法で管理された薬はその限りではありません。
多くの場合は、「薬を保管する際は直射日光を避け、湿気の少ない涼しいところに置いておく」などの情報が記載されているかと思います。
次に、病院などで処方される薬の場合です。
こういった処方された薬は、原則として服用開始日からの処方日数が「使用期限」とされるため、基本的にすぐに使い切ることになるかと思います。
長期間にわたり保管するようなものではないため、医師の方や同封されている取扱説明書などの指示通りに服薬するようにしましょう。
注意点としては、このような薬は場合によっては期限切迫品が調剤されることがあります。
期限切迫品を調剤しなければならない時は、通常、患者さんにその旨を伝えるかと思いますので、しっかりと説明を聞いて理解しておくようにしましょう。
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薬の関するその他の情報
薬は食後いつ飲めば良いのか?飲む時に水以外の飲み物はどれが大丈夫?
まとめ
薬の使用期限はしっかりと確認をした上で、用法用量を守って使うようにしましょう。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。