「インフルエンザ」は高熱などの激しい症状が現れる病気です。
そんなインフルエンザで気になるのが合併症についてですよね。
インフルエンザウイルスに感染すると、稀に合併症を併発してしまい、入院を必要としたり、最悪の場合は死に至る危険があります。
そのため、インフルエンザの合併症の種類や症状についてしっかりと理解しおきたいところです。
そこで今回の記事では、インフルエンザの合併症の種類や症状について、お伝えさせていただきます。
インフルエンザの合併症の種類や症状はこれ!
1・インフルエンザ脳症
インフルエンザを発症すると、異常言動や異常行動に続いて、けいれん・意識障害などの神経症状が現れます。
異常言動や異常行動には、「意識がおぼろげで呼びかけに反応しない」・「意味不明な発言をする」などが挙げられます。
最近ニュースなどで騒がれているインフルエンザ時の異常行動は、インフルエンザ脳症の症状として疑われています。
ただ、インフルエンザ脳症は軽症なものから重症なものまでさまざまで、また症状の出現については個人差があり、確定診断が難しい性質があります。
そのため、インフルエンザ疾患者の異常行動やけいれんは、インフルエンザ脳症が疑われる初期症状として注意しておく必要があるわけですね。
また、インフルエンザ脳症は幼児に多く、後遺症が残ったり、命を落としたりする危険性の高い非常に重い合併症もあります。
インフルエンザ脳症の特徴の1つに、発熱後まもなく突然発症して急激に症状が悪化していくことが挙げられます。
上記にもありますが、インフルエンザ脳症が疑われる初期症状が現れていないかよく観察して、注意しておくようにしましょう。
2・肺炎
インフルエンザの合併症の中では、最も頻度の高い合併症になります。
ただ、インフルエンザによる肺炎は高齢者と子どもで発症原因が異なることに注意しておく必要があります。
高齢者の場合、インフルエンザウイルスが直接的に肺炎を引き起こすことは少ないです。
しかし、インフルエンザによって気道が炎症を起こしてしまうと、細菌やウイルスに対する防御機能が低下します。
このような状態だと、気道に付着した細菌が上手く排出されなくなるため、肺炎球菌などの細菌が原因の細菌性肺炎に発症する可能性があるわけですね。
次に、子どもの場合は細菌による肺炎ではなく、インフルエンザウイルスが直接的な原因となるインフルエンザウイルス肺炎を発症することがあります。
また、子どもが発症する肺炎は、高齢者のものと比べて発症する可能性が低いですが、症状が悪化していないかなど、子どもの状態をしっかりと見守ってあげることが大切です。
なお、インフルエンザが治癒したと思われてから、3~10日後に発症するインフルエンザ後肺炎と呼ばれるものもあるため、こちらにも注意をしておきましょう。
「呼吸困難」・「咳が激しい」・「一度下がったが再度高熱が出た」などの症状が現れた場合は、肺炎の可能性を歌った方が良いでしょう。
3・心筋炎
「心筋炎」とは、心臓の筋肉(心筋)に炎症が起こる病気です。
心臓は心筋線維がターバン状に巻かれてつくられた臓器なのですが、この心筋線維に炎症が起きると心臓のポンプとしての働きが低下したり(心不全)、不整脈などの危険なリズム異常が発生したりして命の危険が生じることもあります。
また、心筋炎は先行する症状がはっきりせずにいきなり心不全やショックで発症するケースもあります。
そのため、インフルエンザ時に胸の異常を感じたり、不整脈を感じたり、あるいは極度の頻脈や徐脈に気づいた場合は、すぐに医療機関に受診するべきです。
4・筋炎
「筋炎」とは、筋肉に起こる炎症のことです。
主に下半身に発症することが多く、「突然歩くことができなくなる」・「足を引きずって歩く」などの症状が現れます。
また、インフルエンザ時に筋肉痛が発生するのは、この筋炎が原因です。
多くの場合、筋炎は自然に治っていくことがほとんどです。
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まとめ
インフルエンザは高熱や関節の痛みなどが辛い病気ですが、合併症も怖い病気です。
何らかの異常を体に感じた場合は、深刻な事態に陥る前に病院を受診するようにしてください。