クマムシとはどんな虫?どこにいるのか?死なないって本当? | ごろん小路。

クマムシとはどんな虫?どこにいるのか?死なないって本当?

「クマムシ」と呼ばれる生物の不死身性について耳にすることがあります。

とんでもない過酷な環境に耐えると言われるクマムシですが、どんな生物なのかは知らないことが多いかと思います。

そこで今回の記事では、

  • クマムシとはどんな虫?
  • クマムシはどこにいるのか?
  • クマムシは死なない!?

これらの情報をまとめてみました。

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クマムシとはどんな虫?

「クマムシ」とは、コケや木の皮、海などに生息する大きさは0.1~0.8mm程度の生き物です。

外見はつるんとしたフォルムに4対の肢(あし)をもつ、イモムシのようなものとなっています。

分類上は、緩歩動物門(Tardigrada)という独自グループに属しています。

つまり、クマ”ムシ”という名前ですが、トンボやカブトムシのような昆虫ではないわけですね。

また、大きく分けて「異クマムシ綱」と「真クマムシ綱」に分類されます。

それぞれの特徴は、以下のようなものが挙げられます。

1・異クマムシ綱
身体にひげとなる部分がある。
爪がそれぞれの足先から等間隔に4本ずつ生えており、身体全体がずんぐりむっくりで鱗のような背中をしている。
また、ゆっくりと動く種が多い。


2・真クマムシ綱
身体にひげとなる部分がない。
爪がそれぞれの足先から2本ずつ束になって計4本ずつ生えている。
また、異クマムシ綱に比べると透明感が高く、異クマムシ綱に比べると機敏に動く種が多い。

以上です。

また、後述しますが、身体を脱水して永眠状態に入ったクマムシ(乾眠状態)は、とてもつもない耐久性能を発揮する生き物です。

これは、テレビや雑誌などで見聞きすることが多いクマムシの情報かと思います。

クマムシはどこにいるのか?

前章にもあるように、クマムシはコケや木の皮、海などに生息しています。

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もちろん、人間の街の中にも多数生息しており、その他にも、深海・高山・極地まで幅広く生息しています。

つまり、クマムシは地球上のほとんどの場所にいるわけですね。

クマムシは身体が非常に小さいため、普段目にすることはほぼありませんが、庭のコケや木の皮などを観察すると見つけることができるかもしれません。

クマムシは死なない!?

クマムシが不死身だという話はよく聞きますが、厳密には「乾眠(かんみん)状態のクマムシ」が不死身に近い耐久能力をもっていることを指しています。

この乾眠状態というのは、クマムシは周囲に水がなくなると身体が縮んで「たる」のような状態になって仮死状態となります。

仮死状態なので本当に死んでいるわけではなく、この状態のクマムシに水が与えられると速やかに活動状態に復帰します。

つまり、クマムシは他の動物が耐えられないような厳しい環境でも、乾眠状態になることで生き残ることができる生き物であるわけですね。

どれくらい不死身かと言うと、過去に行われた実験では、

1・宇宙空間で10日間生存
2・水深6万メートルの圧力にさらされても生存
3・120℃以上でも生存
4・絶対零度(-273℃)でも生存
5・真空に耐える

以上のような過酷な環境から生還しています。

しかし、クマムシそのものが他の動物と戦って勝てるというわけではなく、また、乾眠状態でないクマムシは簡単に死んでしまいます。

例えば、クマムシを顕微鏡で観察していると、顕微鏡のライトの熱やカバーガラスの重みで死ぬことがあります。

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まとめ

クマムシは「乾眠(かんみん)状態」であれば、とんでもない耐久能力を誇りますが、通常時はあっさりと死んでしまう生き物でもあります。

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