最強生物として有名なのが「クマムシ」です。
とんでもない環境下でも生存可能な存在ですが、具体的な耐久性能を知りたいですよね。
また、クマムシの仮死状態や弱点についても気になります。
そこで今回の記事では、
- 最強生物クマムシの耐久性能とは?
- クマムシは仮死状態になる?
- クマムシに弱点はあるの?
これらの情報をまとめてみました。
最強生物クマムシの耐久性能とは?
テレビや雑誌などで見聞きするクマムシの耐久性能は、凄まじいものとして紹介されていることがほとんどです。
実際、クマムシの耐久性能は本当にとんでもないもので、普通の生き物なら何回も死んでいるような環境でも生存を可能としています。
例えば、過去に行われたクマムシに対する実験としては、
2・水深6万メートルの圧力にさらされても生存
3・120℃以上でも生存
4・絶対零度(-273℃)でも生存
5・真空に耐える
以上のような過酷な環境から、クマムシは無事に生還しています。
ただ、こういった驚異の耐久力を誇るクマムシですが、常にこの耐久能力を発揮するわけではありません。
また、クマムシ自身は0.1~0-.8mm程度の大きさしかないため、他の生物と比較して物理的に強いというわけでもない生き物です。
人間からすると、クマムシよりも猛毒を持つスズメバチや病気媒介する蚊などの方が遥かに危険だといえます。
クマムシは仮死状態になる?
結論から言えば、クマムシは仮死状態になることができます。
まず、クマムシは85%が水分でできているのですが、この水分量をコントロールすることが可能で、水分を0.05%まで減らすと「乾眠(かんみん)状態」と呼ばれる状態に入ります。
この「乾眠状態」はすべての代謝が停止した状態であるため、これがクマムシの仮死状態だと言えますね。
そして、クマムシは乾眠状態になることで、前章にあるような驚異的な耐久性能を発揮することができるようになります。
また、乾眠状態のクマムシは、水分を得ることで再び活動をすることができる状態へと復帰することが可能です。
この特性のおかげでクマムシは乾燥を始めとした過酷な環境にも耐えることができ、深海・高山・極地など世界中に幅広く生息しています。
クマムシに弱点はあるの?
結論から言えば、クマムシには多くの弱点があります。
そもそも、クマムシが驚異的な耐久力を誇るのは「乾眠(かんみん)状態」となっている時です。
逆に言えば、普段活動をしている状態で前章などにあるような過酷な環境の影響を受けると、あっさりと死んでしまいます。
それ以外にも、クマムシはゆっくりとした温度変化には強いのですが、急激な温度変化には弱いです。
例えば、クマムシに熱湯をかけると、その熱量だけで死んでしまいます。
もちろん、何らかの物体によって押しつぶされても耐えることができません。
さらに、クマムシは市販の殺虫スプレーなどで普通に駆除が可能です。
このように、クマムシはとてつもない耐久性能を持ってはいるのですが、そうであると同時に大して強くない生き物でもあるわけです。
クマムシに関するその他の情報
まとめ
クマムシは信じられないほど過酷な環境でも「乾眠(かんみん)状態」となることで生存することができる生き物です。
しかし、身体は非常に小さく、ちょっとしたことで死ぬことがある生き物でもあります。