「クマムシ」と言えば、様々な環境に耐える最強生物として有名です。
そんなクマムシですが、害虫なのかどうかが気になりますよね。
また、クマムシの駆除方法も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- クマムシは害虫なのか?
- クマムシの駆除方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
クマムシは害虫なのか?
結論から言えば、クマムシは人間に対して無害な生き物です。
クマムシはスズメバチのような猛毒も持っていませんし、刺したり噛んだりすることもありません。
テレビや雑誌などで、クマムシの異様な耐久性能がよく説明されていますが、それはクマムシが他の生物と比較して強いというわけはありませんしね。
また、クマムシは深海・高山・極地まで幅広く生息しており、もちろん人間の街の中にも存在しています。
身体が非常に小さいため、普段クマムシを認識することはありませんが、私たちの生活の中にクマムシはいるわけです。
その状態で、クマムシによる被害などは報告されていないことからも、クマムシが人間に対して無害な生き物であることがわかります。
また、クマムシは周囲に水がなくなると身体が縮んで「たる」のような状態になって仮死状態となります。
この状態を「乾眠(かんみん)状態」と呼び、この仮死状態のクマムシが凄まじい耐久力を誇るものとして知られています。
例えば、どれくらい不死身かと言うと、過去に行われた実験では、
2・水深6万メートルの圧力にさらされても生存
3・120℃以上でも生存
4・絶対零度(-273℃)でも生存
5・真空に耐える
以上のような過酷な環境から生還しています。
このように、一見すると不死身のようなクマムシですが、実のところ簡単に死んでしまうこともあります。
次章では、クマムシの駆除方法についてお伝えしていきたいと思います。
クマムシの駆除方法とは?
クマムシの駆除方法は簡単です。
まず、クマムシは蟻などと同じように叩いて潰すことで駆除可能です。
これは「乾眠(かんみん)状態」のクマムシにも同様であるため、そこにいることがわかっているのであれば、コロコロなどで一掃できる可能性があります。
次に、クマムシは前章にもあるようにゆっくりとした温度変化には強いのですが、熱いお湯を直接かけられたら簡単に死んでしまいます。
例えば、クマムシを顕微鏡で観察している時に、顕微鏡のライトの熱やカバーガラスの重みで死ぬことがあります。
また、市販されている殺虫スプレーでもクマムシを駆除することができます。
その他の害虫と同じように、殺虫スプレーをクマムシに向かって噴霧するだけで大丈夫です。
このように、クマムシはとんでもない不死身っぷりに反して、普通に死ぬことがある生き物なので駆除は簡単です。
クマムシに関するその他の情報
まとめ
クマムシは害虫ではありません。
自然界の多くの場所に、そして、人が住んでいる街にもクマムシは生息しています。
駆除が必要である場合でも、簡単に駆除可能なので不安になることはないでしょう。