「飛蚊症(ひぶんしょう)」の原因がストレスで増えるという話を聞くことがあるかと思います。
視界に糸くずや黒い影、蚊のようなものが見えることは、日常生活において不愉快なものですので、改善できるならしたいところです。
そこで今回の記事では、
- 飛蚊症の症状がストレスで増える?
- 飛蚊症の原因がストレスなら改善するのか?
これらの情報をまとめてみました。
飛蚊症の症状がストレスで増える?
結論から言えば、飛蚊症の症状がストレスで増える可能性はあります。
これは、飛蚊症の原因の1つに活性酸素が関わっているからですね。
人間はストレスを受けると活性酸素が大量に発生してしまい、その活性酸素が目の硝子体の組織を変質させ、飛蚊症を引き起こす原因となります。
明るい場所で空を見上げた時に、飛蚊症の症状である小さな黒い虫などの形をした黒い陰が増えるようなことがあれば、ストレスが原因かもしれません。
もちろん、ちょっと嫌なことがあった程度では飛蚊症の症状が酷くなることはありません。
しかし、長期間に渡り過度のストレスにさらされるなどすると、活性酸素があまりに多すぎる状態となり、酵素による分解組織が間に合わず、飛蚊症の症状が悪化することが懸念されます。
また、精神的なストレス以外にも飛蚊症の症状が悪化する場合がありますので、そういった別の原因と重なると目への負担が大きくなるので注意をしておきましょう。
例えば、スマホやテレビの画面を長時間にわたり見るなどですね。
飛蚊症のその他の原因については、以下の記事に情報をまとめています。
飛蚊症の原因がストレスなら改善するのか?
結論から言えば、ストレスが原因の「硝子体の変質による飛蚊症」は治療方法がありません。
まず、ストレスを定期的に発散させるようにしても、すでに飛蚊症の症状が現れている場合、症状が自然に消える場合と消えない場合があります。
とくに、生まれつき飛蚊症の症状が現れている人は自然治癒しない可能性が高いです。
とは言え、「飛蚊症による黒い陰が視界内にあってストレスになる」といった方は多いかと思います。
そういった時は、まずは病院で眼科を受診すると良いでしょう。
また、飛蚊症の原因がストレスではない場合はとくに注意が必要になります。
というのも、何らかの病気が原因で飛蚊症の症状が現れることがあり、その病気が危険なものであるかもしれないからです。
例えば、病的な飛蚊症の原因となる病気には、網膜裂孔、網膜剥離、高血圧・糖尿病・外傷などによる硝子体出血が挙げられます。
それ以外では、細菌・ウイルス・アレルギー免疫の異常などによるぶどう膜炎なども考えられます。
この中でも網膜剥離や網膜裂孔は、症状が深刻化すると失明の危険が生じるため、早期の治療が重要になるので注意をしてください。
飛蚊症によって現れる黒い陰の数が異様に増えているなどの違和感が生じている場合は、すぐに眼科を受診して検査を受けるようにしてください。
飛蚊症に関するその他の情報
まとめ
飛蚊症の症状はストレスで悪化することがありますので、あまりストレスを溜め込まないようにしたいですね。
また、飛蚊症の黒い陰が急に増えるなどの異常が起きた場合は、すぐに眼科を受診するようにしましょう。