「トンボ」は機敏に空を飛び回る有名な昆虫です。
そんなトンボですが、トンボの前でぐるぐると指を回すと捕まえやすいという話を聞くことがあります。
俊敏に動くトンボに対して、そんな方法が効果があるのかよくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、トンボの前でぐるぐる指を回すとなぜ捕まえやすいと言われるのかについて、情報をまとめてみました。
トンボの前でぐるぐる指を回すと捕まえやすい!?
結論から言えば、トンボの前でぐるぐる指を回すと捕まえやすくなります。
まず、トンボの目は「複眼」と呼ばれる独特な構造となっており、これは個眼という一つ一つの小さな目が集まってできています。
トンボの場合は1万個以上の個眼に複眼を構成しており、これによって自分を中心にして上下左右前後、約270度の視界を得ています。
比較対象として、人間の視野は正面を見ている状態だと約120度になります。
つまり、トンボは人間よりも遥かに広い範囲を一度に見ることができるわけですね。
ただ、トンボの複眼にも欠点となるものがあります。
それは、「ゆっくりとした動きが非常に苦手」というものです。
トンボは複眼によって非常に目が良く、直線的で早い動きには敏感に反応できます。
しかし、逆にゆっくりとユラユラ動くものは察知できないという問題があるため、トンボの目の前でぐるぐると指を回すと、そこに動いている様な物があることを察知できても、自分に近付いているのか離れていっているのかわからず、注視することに全力を費やすことになります。
その結果、人間側がトンボを捕まえようとする動作に反応することができなくなり、トンボを捕まえやすくなるというわけです。
実際にトンボに対してこの指の動きを見せると、指の動きに合わせてトンボが首をかしげ始めます。
また、「トンボの前でぐるぐる指を回す」という動作以外でも、手をチョキにしてゆっくり閉じたり開いたりするといった動作などでも同様の効果が期待できます。
トンボを捕まえるために近寄る際にも、直線的にトンボに近寄るのではなく、右に左に移動しながらゆっくり近づくとトンボに近寄りやすくなります。
トンボの前でぐるぐる指を回すとなぜ動きが鈍る?
前章にもあるように、トンボの前でぐるぐる指を回すと動きが鈍るのは、トンボが「ゆっくりとした動きが非常に苦手」だからですね。
ちなみに、「トンボの前でぐるぐる指を回すと、トンボが目をまわす」という話が有名ですが、残念ながら昆虫が目をまわすことはないそうです。
また、「トンボの前でぐるぐる指を回すと、トンボの首がポロリと落ちる」といった経験をした方がいらっしゃるかと思います。
これは、トンボの首は細く非常に脆いので、外部から強い衝撃が加わったり、ぐるぐると頭をまわし過ぎるとポロリと落ちてしまうことがあるためです。
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トンボの前でぐるぐる指を回すと捕まえやすい!?なぜ動きが鈍る?
まとめ
トンボの前でぐるぐる指を回すと、トンボが指の動きを把握しようと注視するために捕まえやすくなります。
ただ、あまりこの状態を続けると、首が脆いトンボは頭が取れてしまう恐れがあるので注意をしておきましょう。