台風による強風が吹き荒れる状況だと、工事に使われる「足場のネット」がどうなるか不安になるかと思います。
風でネットが飛ばされると、それだけで被害が出る可能性がありますからね。
そこで今回の記事では、
- 台風が来た時の足場のネットは大丈夫?
- 台風の時の足場対策方法とは?
これらの情報をまとめてみました。
台風が来た時の足場のネットは大丈夫?
台風が来た際には、足場のネットへの強風対策が非常に重要となります。
このネットは「メッシュシート」と呼ばれる道具で、足場作業中に材料や工具など落下するのを防止したり、洗浄時の水や塗装時の塗料が現場以外に飛散するのを防止するために足場外周に設置するシートのことです。
台風によって強風が吹く荒れるような環境であると、このメッシュシートへの対策が不十分であると、足場が倒れる可能性が高くなってしまうからです。
一般的に、風力というのは、風を受ける面の大きさに比例して力がかかります。
つまり、台風の強風を受ける面積が無ければ、風はただ通り抜けるだけですので足場が倒れたりすることはありません。
足場だけのスカスカの状態であれば、風はただ通り抜けるだけで終わるため、風の影響は最小限で済むわけですね。
逆に、メッシュシートのようなシートが足場を覆っているような状態だと、思いっきり強風の影響を受けることになるため、足場が倒壊する恐れがあります。
そのため、足場が倒壊することを防ぐためには、このメッシュシートをあらかじめ折りたたんでおく必要があります。
強風による足場の倒壊の原因の多くは、このメッシュシートの折りたたみが不十分であることがほとんどです。
また、台風が過ぎ去った後に足場などのチェックをすることも重要です。
強風によって足場が倒れなくても、何らかの不具合が生じている可能性があるからですね。
もしも、台風がやってくる前に、足場のメッシュシートが折りたたまれていなかったり、折りたたみ方が中途半端な状態である時は、工事現場に記載されている連絡先へ相談をした方が良いかと思います。
台風の時の足場対策方法とは?
台風の時に工事に使われている足場が倒壊しないための対策としては、まず足場が倒れる原因を考えてみると良いかと思います。
そもそも、台風時に足場が倒壊する理由としては、以下のようなものが挙げられます。
2・建物からの控え(足場を補強する手法のこと)が不十分だった
3・強風対策をほとんど行っていない
以上です。
台風時に足場が倒壊する原因としては、この3つのパターンがほとんどです。
例えば、前章にあるメッシュシートの件は「強風対策をほとんど行っていない」に該当します。
また、メッシュシート以外では、足場に「単管足場(単管パイプ2本を使った足場の上に板をのせるだけ)」を使用しているだとか、足場や建物周辺に物が置きっぱなしになっているなどの状態は危険だと言えます。
単管足場は強風で簡単に板が飛んでしまいますし、足場や建物周辺に物が置きっぱなしになっているのも同様です。
もちろん、足場そのものへの補強も必要です。
例えば、台風から足場を守る効果の高い対策が「親綱を張る」というものです。
親綱とは、両端にフックの着いたロープのことで、足場が今の状態以上に外に広がらないように引っ張って固定するための道具です。
台風の時の足場に関するその他の情報
まとめ
台風が来た時の足場のネット、メッシュシートはしっかりと折りたたんでおけば、台風の強風の中でも大丈夫です。