「カツオノエボシ」が海で大量発生することがありますが、その原因はよくわかりませんよね。
また、猛毒をもつカツオノエボシに刺された時の対処方法や、刺されないためのやり方も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- カツオノエボシが大量発生する原因とは?
- カツオノエボシに刺された時の対処方法とは?
- カツオノエボシに刺されないためには?
これらの情報をまとめてみました。
カツオノエボシが大量発生する原因とは?
「カツオノエボシ」とは、触手に強い猛毒を持つクダクラゲの一種で、刺されると電気ショックを受けたような強い痛みが発生します。
クラゲのような見た目をしていますが、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体であり、それぞれに役割を持って1つの個体として成り立ちます。
そんなカツオノエボシですが、大量発生して凄まじい数が海岸へ打ち上げられることがあります。
その原因としては「風」が挙げられます。
まず、カツオノエボシが生息している場所は太平洋・大西洋・インド洋と非常に幅が広いです。
日本の場合は、主に本州の太平洋沿岸部に漂着することが多いです。
カツオノエボシ自体の遊泳能力はほとんどなく、浮袋を使って海面に浮いているため、その状態で風を受けて移動します。
この性質上、日本付近で南寄りの強い風が吹くとカツオノエボシが海岸付近まで流されて来る可能性が高くなります。
実際、2022年には湘南海岸の一帯にカツオノエボシが大量に漂着したことがあり、SNSなどでも注意喚起が行われました。
海外では過去にマレー半島西岸のリゾートであるプーケットでカツオノエボシが見つかった際は、地元民や観光客に対して「複数のビーチでの遊泳、海でのすべてのアクティビティを禁止する。特に砂浜の生き物に触らないように」といった通達が行われました。
逆に、南風が弱まると漂着するカツオノエボシの数が減少します。
カツオノエボシに刺された時の対処方法とは?
前章にもあるように、カツオノエボシは触手に強い猛毒を持つクダクラゲの一種です。
「電気クラゲ」とも呼ばれることがあるほど危険な生き物です。
普段はこの毒を使って魚を仕留めて食べて生きているのですが、毒は人間にとっても脅威であり、刺されると電気ショックを受けたような痛みがあります。
また、患部の痛み以外にも、以下のような症状が現れる可能性があります。
2・患部が赤く腫れ、炎症を起こす
3・脱力感
4・咳や呼吸困難
5・腹痛や嘔吐
6・血圧低下やそれに伴う意識障害
以上です。
そして、万が一にもカツオノエボシに刺された場合、放置するのは危険であるためすぐに応急処置をして対処するようにしましょう。
カツオノエボシに刺された場合、まずは皮膚に刺さっている触手を取り除く必要があります。
ただし、触手を素手で取り除こうとすると、触れた手にも毒が広がってしまう恐れがあります。
そのため、ピンセットや手袋などを使って作業をすると良いでしょう。
あるいは、海水浴をしている最中だと近くに道具が無い場合もあるかと思います。
そういった時は、海水を使ってカツオノエボシの触手を洗い流してください。
どこまで深く刺さっているかにもよりますが、うまくいけば自然に触手が抜け落ちてくれます。
カツオノエボシの触手を取り除き終わったら、次は袋にいれた氷・アイスパックを利用して患部を冷やしましょう。
注意点としては、患部を冷やすために真水で洗うことは逆効果である点です。
患部を真水で洗うと、皮膚に残った未発射の刺胞(毒針のこと)が発射されてしまうことがあります。
そのため、患部を洗いたい場合は上記のように海水を使用すると良いでしょう。
また、症状が中々改善されない・症状が酷くなってきているといった場合は、早急に医療機関で治療を受けるようにしてください。
カツオノエボシに刺されて医療機関への連絡を求める場合は、「119」に電話をかければ大丈夫です。
カツオノエボシに刺されないためには?
カツオノエボシに刺されないよう予防する方法としては、「カツオノエボシに近寄らない」ことが重要です。
海中を漂っているカツオノエボシを見つけても不用意に触ろうとせず、すぐにその場所から離れるようにしましょう。
あるいは、海岸に打ち上げられたカツオノエボシを見かけることがありますが、死んだ状態でも迂闊に触ると刺されることがあるので注意をしてください。
また、長袖のラッシュガードなどで肌の露出を少なくすることも効果的です。
それ以外では、クラゲ除け効果のあるクリームを塗ることも予防方法として有効ですね。
海で泳ぐ前に、こういった製品を活用するとカツオノエボシに刺されることを予防できます。
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カツオノエボシに関するその他の情報
カツオノエボシが大量発生する原因とは?対処方法や刺されないためには?
カツオノエボシを見つけたらどうする?打ち上げられてたら?原因は?
カツオノエボシはどこにいる?刺された時の症状は?予防する方法は?
カツオノエボシに刺された時の症状とは?対処方法は?放置するとどうなる?
まとめ
カツオノエボシが生息している場所は太平洋・大西洋・インド洋と非常に幅が広いです。
日本の場合は、主に本州の太平洋沿岸部に漂着することが多いです。
カツオノエボシ自体の遊泳能力はほとんどなく、浮袋を使って海面に浮いているため、その状態で風を受けて移動します。
この性質上、日本付近で南寄りの強い風が吹くとカツオノエボシが海岸付近まで流されて来る可能性が高くなります。
また、カツオノエボシに刺された場合、まずは皮膚に刺さっている触手を取り除く必要があります。
ただし、触手を素手で取り除こうとすると、触れた手にも毒が広がってしまう恐れがあります。
そのため、ピンセットや手袋などを使って作業をすると良いでしょう。
あるいは、海水浴をしている最中だと近くに道具が無い場合もあるかと思います。
そういった時は、海水を使ってカツオノエボシの触手を洗い流してください。
どこまで深く刺さっているかにもよりますが、うまくいけば自然に触手が抜け落ちてくれます。
カツオノエボシの触手を取り除き終わったら、次は袋にいれた氷・アイスパックを利用して患部を冷やしましょう。
注意点としては、患部を冷やすために真水で洗うことは逆効果である点です。
そして、カツオノエボシに刺されないよう予防する方法としては、「カツオノエボシに近寄らない」ことが重要です。