台所や食料品を貯蔵しておく場所で茶色い小さな虫を見かけることがあります。
「ゴキブリにしては小さすぎるし、この虫はなんだろう?」と思われる方は多いかと思います。
この茶色い虫はタバコシバンムシと呼ばれ、パスタのような乾燥した食品などを食べる害虫です。
保管している食料品にタバコシバンムシが紛れ込んでいるのではないかと思うと、食べる気が起こりませんよね。
そのため、タバコシバンムシへのしっかりとした対策が必要になります。
そこで今回の記事では、
- タバコシバンムシ発生の原因はこれ!
- タバコシバンムシの対策方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
タバコシバンムシ発生の原因はこれ!
タバコシバンムシはシバンムシの一種で、タバコの葉を食べることからこの呼び名で知られています。
本来猛毒であるタバコをエサとして食べることが出来るため、ゴキブリなどでは死んでしまうような植物も食べることが出来ます。
文字通り「何でも」食べてしまう虫ということになるわけですね。
また、タバコシバンムシは10~100個の卵を生むので、環境さえ整えば一気にその数を増やしてしまいます。
何でも食べるという特徴と組み合わさることを考えると、非常に厄介な虫だと言えるでしょう。
そのため、タバコシバンムシを効率的に退治するためには、発生原因を特定することが重要になります。
家の中でタバコシバンムシが発生する原因としては、以下のものがよく挙げられます。
1:小麦粉・パン粉などの粉類
小麦粉・パン粉などの粉類は植物性であるため、タバコシバンムシのエサとなってしまいます。
特に、これらの品は使用後の密封が難しく、常温で保管していることがほとんどです。
そのため、開封してから時間が経っていると、いつの間にかタバコシバンムシの巣になっていることがあります。
頻繁に使うならともかく、長期間放置している粉類がある場合は、タバコシバンムシの発生原因であることを疑った方が良いでしょう。
2:乾麺全般
うどんやそば、パスタなどの乾麺はタバコシバンムシにとってご馳走です。
上記にある粉類と同じように、使用後の密閉が難しいことや常温保管が少なくないことも同様です。
また、これらの商品は袋に小さな傷や穴があっても気が付きにくいです。
タバコシバンムシの発生原因が何処なのかわからない場合は、未使用品も含めて念のためにチェックをしておくと良いでしょう。
3:乾燥昆布・かつお節・香辛料
タバコシバンムシは乾燥しているものであれば、ほとんどの食品を食べることが出来ます。
そのため、植物ではない乾燥昆布(昆布は植物じゃない!)やかつお節などもエサになってしまいます。
特に、かつお節は長期間に渡り保管することが多く、袋を密閉していないことでタバコシバンムシの巣になることがあるため注意が必要です。
4:ビスケット・クッキーなどのお菓子
植物性であり乾燥しているお菓子類もタバコシバンムシのエサになります。
長期保管するお菓子だとビスケットやクッキーなどが代表的ですね。
1つ1つが小さな袋に小分けされているのであれば安心ですが、大きな袋にお菓子がそのまま入っているタイプは要注意です。
5:ペットのエサ
もしもご家庭でペットを飼われている場合は、ペットに与えるエサの袋がタバコシバンムシの巣になることがあります。
犬・猫用のペットフードの袋はもちろん、水槽に設置されている自動でエサを与える機械の内部も注意をする必要があります。
タバコシバンムシは身体が非常に小さく、エサを水槽に投入する入り口などから侵入してくるからですね。
6:枯れた植物・畳・和紙製の本
タバコシバンムシは、枯れた植物・畳・和紙製の本などもエサとして食べてしまいます。
家の中にこれらがある場合、それがタバコシバンムシの巣になってしまうので、捨てられるものは捨ててしまうのが無難でしょう。
また、畳はタバコシバンムシによる被害が酷い場合、古い畳を捨てて新しい畳に交換する必要があることもあります。
畳の内部に潜り込んだタバコシバンムシは退治することが難しいため、畳の交換が嫌であったり、徹底的に駆除したい場合は害虫駆除業者の方に相談をしてみると良いでしょう。
タバコシバンムシの対策方法とは?
前章にもあるように、タバコシバンムシの発生源の多くは食品です。
それ以外だと畳が多い傾向にありますね。
そのため、タバコシバンムシ対策ではこれらがタバコシバンムシの巣にならないようにするのがベストです。
1・食品の場合
基本的には長期間に渡り保存せず、すぐに使い切ってしまうのが理想です。
それが難しい場合は、必ずタッパーなど密閉できる容器に入れたり、可能であれば冷凍庫(冷蔵庫ではない)に食品を保管するようにすると良いでしょう。
また、最近ではファスナータイプの容器も多く見られますが、タバコシバンムシはビニール程度であれば食い破ってしまいますし、0.5mm程度の隙間があればそこから入ることも出来ます。
そのため、「ファスナータイプだから大丈夫!」と油断せずに、別の容器に移すなどの対策をしておく方が無難です。
2・畳の場合
理想を言うのであれば、家の中に畳がない方が望ましいです。
しかし、和室がある家などはそうも言っていられないので、タバコシバンムシ対策をしておきましょう。
基本的には「しっかりと掃除をする」ことと、「掃除をしやすい環境を維持する」ことが重要になります。
前者は文字通りで、タバコシバンムシが寄り付かないように定期的に掃除をするようにしましょう。
後者は、畳がある部屋に荷物が大量にあると、それだけで掃除ができない場所が増えてしまうため、掃除の頻度低下などを防ぐために必要になります。
また、タバコシバンムシは60℃以上の熱で死ぬため、スチームクリーナーを使って加熱させる方法も有効です。
ただし、畳の中まで熱を通す必要があるため、裏表両方にスチームクリーナーを使うと良いでしょう。
タバコシバンムシに関するその他の情報
タバコシバンムシに関するその他の情報は、下記の記事で情報をまとめています。
タバコシバンムシを畳から駆除する方法はこれ!畳を守るやり方もくわしく紹介
タバコシバンムシの巣はここにある!どこから家の中へ入ってくるのかも紹介
まとめ
タバコシバンムシは1~2匹家の中で見かけると、50匹以上いることも珍しくありません。
タバコシバンムシの発生原因を素早く特定して処理することが大切です。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。