「野生の猿」が自分の家の近くに出没することがあります。
最近では街中に猿が現れることが増えているため、こういったケースが珍しくありません。
しかし、野生の猿を家から遠ざけるためには、どのような方法があるのか、よくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、野生の猿が家の近くに出没する時の対処方法について、お伝えさせていただきます。
野生の猿が家の近くに出没する時の対処方法はこれ!
1・猿を刺激しない
野生の猿と遭遇した時に大きな悲鳴を上げたり、背中を見せながら走って逃げることは絶対にやめましょう。
そうすることで、かえって野生の猿を興奮させる原因になってしまうからですね。
場合によっては猿の攻撃目標と認識され、襲われる可能性もあります。
そのため、野生の猿と出会っても、無意味に猿を刺激しないように注意をしましょう。
また、不用意に猿に近寄ることもやめておきましょう。
もちろん、猿を追い払うために石を投げたり、棒状のもので威嚇するなどの行為も厳禁です。
2・猿と目を合わせない
野生の猿と目を合わせることは危険です。
熊やイノシシなどと遭遇した場合、相手と目をそらさないことを推奨していますが、野生の猿の場合は逆効果になってしまうからです。
野生の猿は目を合わせると「威嚇された」と考えるため、非常に攻撃的になってしまいます。
猿と目を合わせた後、人が目線をそらしたときに不意に襲われることも起こります。
また、猿の動きは非常に素早いため、ほんの少しの隙きに攻撃を受けることが考えられますし、猿は群れで行動する生物であるため、複数の猿に襲われる危険もあります。
そのため、猿とは目を合わせずに、背中を見せないようにして静かに、堂々と後ずさりしてその場から離れるようにしましょう。
猿を刺激せず、同時に「猿を恐れていない」という態度をとることが重要です。
3・猿を追いかけない
野生の猿を興味本位で追いかけてしまうと、敵に追われていると認識した猿が攻撃を仕掛けてくる危険があります。
上記にもあるように、群れでの攻撃を受ける可能性もあるので絶対にやめましょう。
また、猿に対して「ここに来ると人間に追い回される」と学習させて、人間の街に近寄らせないようにする方法があります。
しかし、これらは大勢人数を揃えたり、しっかりとした装備を整えてから行っていることがほとんどです。
一人や少数の状態で、野生の猿に対して行うべきではありませんので注意をしてください。
4・猿にエサを与えない
野生の猿から逃げるために、所持している食べ物をバラ撒くことをする人がいますがこれは危険です。
というのも、猿は非常に賢い動物であるため、「袋などから食べ物が現れた」ことを見ていると、「袋を持っている人間は食べ物を持っている」と学習するからです。
人が猿に襲われる原因にもなりますし、場合によっては猿が食べ物を求めて民家に侵入することにも繋がる可能性があります。
また、猿の習性の中には「弱いモノが強いモノにエサを渡す制度」があります。
そのため、野生の猿に食べ物を与えると、自分は猿よりも弱いことを証明してしまうことになり、攻撃を受けやすくなってしまうことに注意をしてください。
5・猿のエサとなるものを取り除く
家の近くに生ゴミ・農作物・地面に落ちた果物・お墓のお供え物などがある場合、野生の猿がこれらを求めて家の近くに出没するようになります。
猿が「ここに来ればエサがある」と学習するわけですね。
そのため、こういった猿のエサとなるものを家の近くから取り除いていきましょう。
あるいは、鍵付きの倉庫に農作物を納めるなど、猿が手出しできないような場所に保管をすると良いでしょう。
6・準備をした上で猿を威嚇する
野生の猿が家の近くを徘徊している場合、大きな音で脅かしたり、玩具のエアーソフトガンなどで威嚇して追い払うことが効果的です。
ただし、猿からの反撃を受けないように十分な対策をしてから行いましょう。
また、野生の猿は「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」によって守られていることに注意をしてください。
猿をいたずらに傷つけることは絶対にやめておきましょう。
ちなみに、一度追い払った猿が再び同じ場所へ現れる可能性もあります。
その場合も、根気よく猿を威嚇して追い払うことで、「ここが猿にとって危険な場所である」と学習させることが効果的です。
広島県廿日市市役所ホームページ:市街地に出没するサルへの対策
野生の猿に関するその他の情報
まとめ
野生の猿が家の近くに現れるようになると、本当に怖いですよね。
そんな状態を改善するために、この記事がお役に立てれば幸いです。