「入れ歯に歯石が付くことがある」といった話を聞くことがあります。
自然歯に歯石が付くことは有名な話ですが、着脱可能な入れ歯にも歯石が付いてしまうのか、気になりますよね。
また、もしも入れ歯に歯石が付いてしまうのであれば、除去方法を知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- 入れ歯に歯石が付くことがある!?
- 入れ歯の歯石の除去方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
入れ歯に歯石が付くことがある!?
結論から言えば、入れ歯に歯石が付くことはあります。
そもそも歯石とは、歯の表面にできたプラーク(細菌の塊)が、唾液中のミネラル分とくっついて石のようになった(石灰化)状態のものを指しています。
細菌の化石と言い換えても良いでしょう。
そのため、人工物である入れ歯の表面にも、この歯石が発生することは十分に起こりえるわけですね。
また、一般的な入れ歯はレジンというプラスチック素材でできています。
そして、プラスチックには吸水性があるため、水分を吸い込むときに細菌も一緒に吸い込むことになるので、細菌の塊である歯垢が付着しやすいと言えるでしょう。
入れ歯に付着した歯石は、虫歯や歯周病などの原因の1つになることがあるため、まだ残っている健康な歯などに悪影響をもたらすこともあります。
ですので、定期的に入れ歯を掃除して歯石が付着することを防ぐようにしてください。
入れ歯の歯石の除去方法とは?
もしも、入れ歯に歯石が付着してしまった場合、残念ながら自力での除去は難しいです。
歯石は石のように硬くなっている状態のものがほとんですので、歯ブラシなどで除去することは難しいからです。
また、無理やり歯石を取り除こうとすると、入れ歯に傷をつけることも考えられます。
こういった傷が生じると、その傷へさらにプラークが入り込み、歯石を発生させる原因となってしまう可能性があるので注意をしてください。
そのため、入れ歯に歯石が付着してしまった場合は、必ず歯科医師や歯科衛生士の方に相談をするようにしましょう。
専門家であれば、適切な助言が期待できますし、使用できる機材なども一般人よりはるかに優れています。
また、入れ歯に歯石が付着することを防ぐためには、毎日の掃除が重要になります。
可能であれば、毎食後、最低でも2回は入れ歯を掃除をするようにしたいところです。
その際は、入れ歯専用のブラシ・歯磨き粉や、ポリデントなどの入れ歯洗浄剤を利用すると良いでしょう。
どういったものを使用するにせよ、入れ歯を掃除することを想定している製品を使用するよう注意をしてください。
例えば、一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、それを使って入れ歯を掃除すると、入れ歯の表面を傷つける可能性が懸念されます。
必ず入れ歯の掃除に使用できることを確認するようにしてください。
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まとめ
入れ歯に歯石が付着してしまうと、健康な歯にも悪影響が生じることが懸念されます。
毎日使う入れ歯ですから、清潔な状態を維持したいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。