「クマバチ」はとても温厚な性格をした蜂です。
人間がクマバチを手で掴むなどのことをしない限り、刺されることはないとされていますから驚きですよね。
しかし、クマバチが巣を家に作っている場合は話は別です。
クマバチによって家が穴だらけになることがあるからです。
そこで今回の記事では、
- クマバチの巣で家が穴だらけになる!?
- クマバチの巣の駆除方法はこのやり方で!
- クマバチの巣の穴を塞ぐ方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
クマバチの巣で家が穴だらけになる!?
クマバチはスズメバチやアシナガバチとは違い、木・倒木・家屋の柱などに穴を開けて巣を作る昆虫です。
くわしく説明すると、クマバチは強靭なアゴで木材などに直径1.5cm程度の穴を開け、さらに深さ20~40cm程まで掘り進みます。
一般的にイメージされる蜂の巣とはまったく違うわけですね。
さらに、クマバチの場合は何世代かにわたって同じ巣穴を使うこともあります。
これは、成虫と幼虫が同じ巣で越冬し、子育てをするために効率が良いからです。
当然、クマバチは必要であれば新しい穴を掘ることもあるため、木材が穴だらけになってしまうことが懸念されます。
実際、筆者が子どもの頃に住んでいた木造住宅では、屋根の縁にあたる木材にクマバチがいくつも穴を開けて巣を作っていました。
そして、巣作りのために穴を開けるという性質上、家などの建築物の強度は低下してしまいます。
家の柱といった建材がクマバチによって穴だらけにされてしまうと、地震や台風といった自然災害に弱くなることに直結します。
クマバチの巣の駆除方法はこのやり方で!
1・駆除ための服装に着替える
クマバチは温厚な性格の蜂ですが、自身が攻撃を受けた場合は反撃をしてくる可能性が十分に考えられます。
そのため、厚手の服・カッパ・長靴・手袋などを身に着け、肌が露出しないような服装に着替えるようにしましょう。
露出を防ぎにくい首周りには、タオルを巻きつけることで対処可能です。
また、自治体によってはハチ駆除用の防護服の貸し出しをしているケースもあるため、確認してみてください。
2・殺虫剤を用意する
クマバチを駆除する上で殺虫剤は欠かせません。
そして、殺虫剤の製品説明の記述内にクマバチに対して駆除効果があるものを選ぶようにしましょう。
あるいは、スズメバチやアシナガバチといった蜂の名前が記載されている殺虫剤なら大丈夫です。
また、クマバチの巣の場所などによっては、殺虫剤のノズルが長いものの方が駆除に適している場合があります。
自分がこれから行う駆除の活動環境などを鑑みて、殺虫剤を選ぶと作業をスムーズに進めることができます。
3・クマバチの巣に殺虫剤を噴霧する
クマバチの巣を駆除する際は、クマバチが出てきた時にすぐ殺虫剤を噴射できるよう、殺虫剤の噴射口を巣に向けながら近づきます。
そして、入口から巣の中に向けて、約10~15秒間殺虫剤を吹き付けましょう。
こうすることで、巣の内部にいる幼虫はすぐに駆除することができます。
次に、巣穴からクマバチが出てきても、慌てず続けてクマバチに殺虫剤を吹きつけましょう。
ちなみに、駆除作業は夕方以降の暗くなった時間帯に行うことをおすすめします。
というのも、この時間帯であれば、クマバチが巣の中にいる可能性が高いからですね。
クマバチの巣の穴を塞ぐ方法とは?
クマバチを駆除し終えたら、次はクマバチの巣を塞いでしまいましょう。
クマバチは、他の個体の作った巣穴を再利用することもあるため、穴を放置しておくと別のクマバチの巣として使われる可能性があるからですね。
やり方としては、巣穴の中にある幼虫や成虫の死骸を取り除くことから始めます。
死骸巣の中に残っている場合、そのままにしておくと腐敗して木材を傷めてしまうことが考えられるため、細い針金などを使って死骸を掻き出しておくわけです。
その後、空になった巣穴に木工用のパテやコーキング剤を注入し、穴を完全に封印できれば、これでクマバチの駆除は完了です。
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クマバチに関するその他の情報
クマバチの巣で家が穴だらけになる!?巣の駆除や穴を塞ぐ方法も紹介
まとめ
クマバチは大人しい蜂ですが、巣を作られると建造物の強度が脆弱化してしまう可能性があります。
大切な家屋を守るために、この記事がお役に立てれば幸いです。