ある日突然小さな蟻が家の中に入ってくることがあります。
「キイロシリアゲアリ」と呼ばれる蟻ですね。
キイロシリアゲアリは時期によっては大量発生することがあり、網戸の隙間をくぐり抜けてくることがあります。
しかし、キイロシリアゲアリが大量発生した時の対処方法がわからないと困ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- キイロシリアゲアリとはどんな虫なのか？
- キイロシリアゲアリが大量発生する原因とは？
- キイロシリアゲアリが大量発生した時の対処方法とは？
これらのことをお伝えさせていただきます。
キイロシリアゲアリとはどんな虫なのか？
「キイロシリアゲアリ」とは、フタフシアリ亜科シリアゲアリ属のアリです。
アリの中では身体が小さく、体長が２～３ｍｍ程度の大きさになります。
キイロの名前の通り、身体全体が黄色からオレンジ色をしているのが特徴ですね。
その他には、「シリアゲアリ」の名前通り、外敵が近づいてきた時などはお尻を上げ、先端にある針を敵に向けて蟻酸（ぎさん）を飛ばします。
とは言え、これらは人間にはほぼ害がないため、こういったもので被害を受けることはまずないでしょう。
ちなみに、キイロシリアゲアリの巣からは９～１０月頃の夕方、女王アリなどの羽アリが巣から飛び立ちます。
照明の光などに誘引され、これらの羽アリが人間の家の中へ侵入してくることがあります。
キイロシリアゲアリは身体が非常に小さいため、ちょっとした隙間や網戸をすり抜けることがあるので、気がついたら家の照明付近で大量の羽アリが飛んでいるという状況が生まれることがあります。
また、キイロシリアゲアリの外見はヒアリとよく似ているため、間違えられることが多いようです。
ヒアリの特徴としては、
２・身体が全体的に赤茶色
３・身体の大きさが２.５～６ｍｍ程度（ヒアリは集団内での個体の大きさが均一ではない）
４・頭部にある触覚の先端が膨らんでいる
以上です。
よくよく観察してみると、キイロシリアゲアリは細かい部分で才が多くあります。
そのため、ヒアリと思わしきアリと遭遇しても、慌てずにこれらの特徴を確認するようにしましょう。
キイロシリアゲアリが大量発生する原因とは？
前章にあるように、キイロシリアゲアリの羽アリが大量発生して、人間の家の中へ入ってくることがあります。
何故キイロシリアゲアリの羽アリが発生するかと言うと、「子孫を残すため」という理由があります。
キイロシリアゲアリの巣からは９月から１０月ごろの夕方になると、女王アリなどの羽アリが飛び立ち繁殖活動を行うわけです。
ただ、キイロシリアゲアリの羽アリには走光性といって、街灯などの光に集まる習性があります。
この習性があるため、夜間に家の窓などから照明の光が漏れていると、その光に羽アリが誘引されて家の中に入ってくるわけですね。
さらに、身体が大きい女王アリの羽アリはともかく、オスの羽アリは体長が２ｍｍ程度なので網戸をすり抜ける可能性があります。
その他にも、換気扇などのちょっとした隙間から家の中へ入ってくることができてしまいます。
キイロシリアゲアリが大量発生した時の対処方法とは？
キイロシリアゲアリが大量発生した場合は、スプレータイプの殺虫剤の使用しての駆除か、掃除機で吸い込むことで対処可能です。
殺虫剤であれば確実に駆除できますし、掃除機に吸い込まれたキイロシリアゲアリは、風圧によってすぐに死んでしまいます。
また、殺虫剤の中には薬剤を噴霧した場所に近寄ったキイロシリアゲアリを駆除するものもあります。
キイロシリアゲアリが網戸などに集まることがわかっている場合、そういった場所へ殺虫剤を散布しておくと家の中への侵入も予防できるので、結果的に駆除作業を楽に行うことができるようになるでしょう。
掃除機の場合は、キイロシリアゲアリを吸い込んだ後で紙パックを交換すれば大丈夫ですね。
ただ、掃除機で駆除作業を行う際の注意点として、殺虫剤を掃除機に吸わせることは絶対にやめて下さい。
掃除機内で駆動しているモーターでは火花が発生しているので、殺虫剤のガスに引火する恐れがあります。
場合によっては命にかかわることになるので要注意です。
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キイロシリアゲアリとはどんな虫？大量発生する原因や対処方法を紹介
まとめ
キイロシリアゲアリが大量発生した時は、適切な方法で対処したいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。