5月5日と言えばこどもの日ですよね。
お子さんの無病息災を祈るため、ご家庭で五月人形を飾っている方もいらっしゃると思います。
しかしこの五月人形ですが、
「どういった収納方法が良いのだろうか?」
「五月人形の収納場所で適しているのはどこなのか」
といった疑問を抱える方は多いようです。
特に、カビや変色などは気をつけたいところですよね。
大切な五月人形だからこそしっかりとした知識が必要になります。
そこで今回の記事では、
- 五月人形の収納方法について
- 五月人形の収納場所に適しているのは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
ぜひ、参考にして下さい。
五月人形の収納方法について
五月人形を収納するためには、まず掃除をする必要があります。
飾っている間に付着した埃やゴミなどを綺麗に落とすわけですね。
五月人形の掃除方法まとめ
まず、五月人形に触る前に手袋を着用しましょう。
五月人形を直接手で触ってしまうと、手の脂やハンドクリームなどが付着し変色の原因になることがあるからです。
次に、五月人形の顔の掃除をします。
もし、五月人形が兜を被っているタイプのものならば、先に兜を外しておきましょう。
五月人形の顔は非常にデリケートな部分なので、付属している羽根ハタキなどは使用せず、息で埃やゴミを吹き飛ばしましょう。
埃やゴミが上手く取れない場合は、綿棒やティッシュペーパーで優しく慎重に拭き取ると良いでしょう。
兜は鍬形(くわがた・兜の金色の角のような装飾)を外し、鍬形を乾いた柔らかい布で綺麗に拭き取りましょう。
兜本体は羽ハタキで埃を落とすようにします。
細かいところまでしっかり綺麗にしたいという方は、未使用の柔らかい筆を使うと便利です。
注意点としては、必ず未使用の筆を使うようにすることです。
色が移ったりしたら大変ですからね。
そして、顔より下の衣装の掃除を行います。
羽ハタキが五月人形の顔に当たらないように、あらかじめ綺麗なティッシュペーパーで五月人形の顔を包んでおきましょう。
うっかり羽ハタキが顔に当たって傷が付いたら嫌ですからね。
きちんと五月人形の顔を守る準備が出来たら、羽ハタキでそっと衣装についた埃やゴミをはらいましょう。
これで五月人形の掃除は完了です。
他の弓や太刀などの装飾品も、羽ハタキや綿棒、ティッシュペーパーで掃除をしていけばOKです。
五月人形を収納する際の注意点
五月人形を収納する際の注意点は2つあります。
「緩衝材」と「防虫剤」です。
まず、緩衝材ですが、新聞紙などのようなインクが使われているものはNGです。
長期保存の間にインクの色が移ってしまうことがあるからです。
また、過剰に緩衝材を入れすぎると五月人形を過度に圧迫して変形させてしまうことがあるので、気をつけて下さい。
次に、防虫剤ですが、複数の防虫剤を同時に使用することがないように注意して下さい。
化学反応が起きて五月人形が変色することもあり得ます。
また、防虫剤が直接五月人形と接触することも変色の原因になります。
念のため、防虫剤を紙などで包んでおくと良いでしょう。
五月人形の収納場所に適しているのは?
五月人形の収納場所に適しているのは湿気が少ない場所です。
湿気が多いと、カビや変色の原因になってしまうからですね。
そこで、五月人形の収納場所には天袋(てんぶくろ)がおすすめです。
湿気は下へ下へと移動するものなので、天井にもっとも近い場所になる天袋は湿気から一番遠い場所になります。
他にはクローゼットや押し入れの上段が良いでしょう。
ただし、五月人形は1年に一回しか出さないので、定期的に開放したりして湿気対策をするようにしましょう。
ちなみに、「乾燥剤があれば大丈夫なんじゃ?」と考える方がいらっしゃると思います。
乾燥剤は湿気対策としては有効なのですが、その際は乾燥させ過ぎに注意して下さい。
あまりにも湿度が無さすぎると、ひび割れの原因になってしまうからです。
「乾燥剤を使いたいけどひび割れが不安……」という方は、人形専用の乾燥剤が販売されていますので、それを使用すると良いでしょう。
人形専用の乾燥剤は、ネット通販でも販売されているので簡単に購入することが出来ます。
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五月人形に関するその他の情報
五月人形に関するその他の情報については、以下の記事にまとめてあります。
五月人形を飾る時期はいつからいつまでなのか?飾る場所や方角も紹介
五月人形のお古は引き継いで良いのか?兜を兄弟で共有しても良いのかも紹介
まとめ
大切な五月人形だからこそ、収納方法についての知識はしっかりとしておきたいところです。
来年もまた、美しい五月人形を飾りたいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。