「カナブン」と「コガネムシ」見た目がよく似ているため、区別がつかないことが多いかと思います。
実は、それぞれの生態や特徴をくわしく知ると、まったく別の昆虫であることがわかります。
そこで今回の記事では、カナブンとコガネムシの見分け方について、お伝えさせていただきます。
カナブンとコガネムシの見分け方はこれ!
カナブンとコガネムシの見分け方は、それぞれの特徴を把握して調べることで可能になります。
カナブンとコガネムシは姿がよく似ていますが、以下のような違いがある昆虫なのです。
1・身体が四角い
2・身体の色が茶色や青、緑色など様々
3・羽の付け根の形が、綺麗な逆三角形になっている
4・飛行する際には上の羽を閉じた状態で飛ぶ
5・樹木の近くで活動することが多い
6・身体の大きさは2cm程度
1・身体が丸みを帯びている
2・身体の色は主に緑色で、金属のような派手な光沢がある
3・羽の付け根の形が、半円(楕円の半分)になっている
4・飛行する際にはすべての羽を広げて飛ぶ
5・植物の葉の近くで活動することが多い
6・身体の大きさは1.5cm程度
以上です。
このように、カナブンとコガネムシは姿が似ていますが、外見や行動も異なる部分があります。
カナブンとコガネムシを見分けたい場合は、上記の特徴に注目して調べると良いでしょう。
また、カナブンの成虫は熟した果実や広葉樹の樹液をエサとする昆虫です。
さらに、カナブンの卵は朽木や腐った葉などに産み付けられ、誕生した幼虫は朽木などを食べて成長していきます。
それに対して、コガネムシの成虫は広葉樹の葉をエサとして食べます。
卵は土の中に産み付けられ、幼虫は土の中で植物の根を食べて成長していきます。
上記の特徴にある「樹木の近くで活動することが多い」と「植物の葉の近くで活動することが多い」というのは、彼らの生態に深く関わっているからですね。
コガネムシの場合はその生態により、人間が管理している畑やガーデニングを荒らすことがあるため、害虫として扱われてもいます。
コガネムシが植物に与える影響とは?
前章にもあるように、コガネムシは植物の根や葉を食べることで植物の成長を妨げたり、枯らしたりすることがある害虫です。
そこで気になるのは、害虫のコガネムシが植物にどのような悪影響を与えるかです。
とくに、自宅の庭などで畑やガーデニングを営んでいる方からすれば、非常に気になるポイントかと思います。
まず、コガネムシが幼虫の時代は、植物の根(その中でも特に根菜類)を食い荒らしていきます。
さらに、コガネムシの成虫は植物の葉(針葉樹や果物の葉など)を食べて生活し、その際に出したフンの臭いは他のコガネムシを呼び寄せるため、さらに被害が拡大するという悪循環が発生してしまいます。
そのため、コガネムシは幼虫・成虫ともに駆除して、大切な植物たちを守ってあげる必要があるわけですね。
カナブンやコガネムシに関するその他の情報
まとめ
カナブンとコガネムシはよく似ていますが、まったく違う昆虫です。
とくに、コガネムシは明確な害虫なので、それぞれの特徴を把握して区別し駆除していきたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。