「カナブン」と「コガネムシ」の幼虫はよく似ているため混同しがちですが、よく観察すると異なる特徴を見つけることができます。
また、コガネムシは何らかの被害をもたらす害虫なのかも気になりますよね。
そこで今回の記事では、
- コガネムシの幼虫の見分け方とは?
- コガネムシの幼虫は害虫?
- コガネムシとカナブンの違いとは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
コガネムシの幼虫の見分け方とは?
コガネムシの幼虫の外見は、カナブンの幼虫などと非常によく似ていますが、明確な違いが存在します。
そういった違い・特徴を把握しておくことで、害虫であるコガネムシの幼虫を判別できるようになります。
コガネムシの幼虫の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
1・植物の根をエサとして食べる
2・エサとなる植物がある土の中
3・ひっくり返されても、すぐに元の状態に戻る
4・地上でも足を使って機敏に歩く
5・すぐに土の中へ戻っていく
以上です。
この中でも、3~5番目が非常に特徴的です。
コガネムシの幼虫は、土の上でも機敏に移動することが可能であるため、これが最も判別しやすい特徴と言えるでしょう。
また、コガネムシの幼虫はエサとして植物の根(その中でも特に根菜類)を食い荒らしていきます。
畑やガーデニングをしていて、「最近植物たちの元気がない」と感じた際に、地面を掘り返すとコガネムシの幼虫がでてくることがあります。
カナブンの幼虫の場合は、住んでいる場所が違うので、こういった植物の近くの土の中にいる幼虫はコガネムシである可能性が高いといえます。
ちなみに、カナブンの幼虫の場合は、以下のような特徴が挙げられます。
1・堆肥や腐葉土をエサとして食べる
2・腐葉土の中で生活をする
3・ひっくり返されたら、亀のように四苦八苦する
4・動きがとにかく鈍くさい
5・茶褐色の微毛に覆われている
以上です。
カナブンの幼虫の場合は、土の上でモタモタして動きが鈍いというのが最大の特徴だと言えるでしょう。
コガネムシの幼虫は害虫?
結論から言えば、コガネムシの幼虫はとても悪質な害虫です。
コガネムシの幼虫はエサとして植物の根(その中でも特に根菜類)を食い荒らすため、気がついたら植物が枯れていたといった事態が起こる可能性があります。
さらに、コガネムシの成虫も問題です。
コガネムシの成虫は植物の葉(針葉樹や果物の葉など)を食べて生活し、その際に出したフンの臭いは他のコガネムシを呼び寄せるため、さらに被害が拡大するという悪循環が発生するからです。
そのため、コガネムシは幼虫・成虫ともに駆除して、大切な植物たちを守ってあげる必要があるわけですね。
コガネムシとカナブンの違いとは?
比較対象としてよく挙げられるコガネムシとカナブンの幼虫ですが、前章にもあるように両者には明確な違いがあります。
コガネムシは幼虫・成虫とにも植物を食い荒らす害虫ですが、カナブンはそういったことをしない無害な昆虫です。
また、カナブンの幼虫の糞は栄養ある土作りに貢献してくれるため、害虫ではなく人間に利益をもたらす益虫だといえます。
スズメバチなどのように毒針をもっているわけでもないため、カナブンは人間から見れば無害な昆虫であるわけですね。
カナブンやコガネムシに関するその他の情報
まとめ
「カナブン」と「コガネムシ」の幼虫はよく似ていますが、特徴が異なるため区別することが可能です。
コガネムシは幼虫・成虫ともに害虫なので、しっかりと駆除したいですよね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。