「コガネムシ」の幼虫は植物の根を食害します。
被害にあった植物は根を食べられることにより栄養分の吸収が出来なくなり、生育が悪化して枯れていまいます。
大切な草花を守るためにもコガネムシの幼虫を駆除したいところですが、駆除方法がわからないと困ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、
- コガネムシの幼虫の駆除方法とは?
- コガネムシ幼虫の発生時期とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
コガネムシの幼虫の駆除方法とは?
コガネムシの幼虫は普段土の中にいるため、これを見つけて駆除していくことは現実的ではありません。
土を耕している段階でも、すべてのコガネムシの幼虫を発見することは非常に難しいです。
そのため、コガネムシの幼虫を駆除・対策をする場合は、農薬を使用することをおすすめします。
使用する農薬は、「浸透移行性殺虫剤」と有機リン系殺虫剤「ダイアジノン」がおすすめです。
まず、「浸透移行性殺虫剤」ですが、これは根や葉が殺虫剤を吸収し、植物全体に殺虫作用をもたらす薬剤のことです。
この薬剤を使えば、コガネムシの幼虫が植物の根を食べるとそのまま駆除することが可能になります。
また、長期間にわたり駆除効果が持続するため、手間があまりかからないのもポイントですね。
次に、有機リン系殺虫剤「ダイアジノン」ですが、こちらは浸透移行性はなく、幼虫が触れることで駆除するタイプの薬剤になります。
そのため、ダイアジノンは植物周辺の土に混ぜて使うタイプの薬剤になります。
植物などを植える前、土を耕す段階で混ぜておけば大丈夫です。
あるいは、上記のやり方よりも劣りますが、土の上に散布して水をたっぷりかけるという方法もあります。
こちらの方法であれば、すでに植物がある場所でも使うことができます。
ちなみに、「薬剤を使用したくない」という場合は、防虫効果のある植物、「コンパニオンプランツ」を植えるという方法もあります。
「コンパニオンプランツ」とは、共栄植物とも呼ばれ、一緒に植えることでお互いにプラスの効果を及ぼしあう植物の組み合わせのことを指しています。
例えば、バラのコンパニオンプランツとしては「水仙」や強い臭いを放つ「ニンニク」が知られています。
どちらもコガネムシへの防虫効果が期待できます。
コガネムシ幼虫の発生時期とは?
コガネムシ幼虫の発生時期は「夏から秋にかけて」になります。
まず、コガネムシの産卵期は「7~9月の夏の間」で、土の中に数十個ずつ、数日間にわたって卵を産みます。
この時、畑などの土以外にも、芝地・鉢・プランターでもお構いなしに産卵してしまうため、コガネムシの成虫を駆除せずにいると翌年に大量発生する可能性があります。
その後、卵から孵化したコガネムシの幼虫は夏から秋にかけて土の中の有機物や根を食べて育ち、寒くなるにつれ土の奥深くに移動して冬を越します。
越冬後、土の中で蛹になり、5月頃から成虫となって地上に出てきます。
そのため、コガネムシ幼虫の発生時期は「夏から秋にかけて」になるわけですね。
また、「植物の葉が変色し枯れる」・「株を揺らすとぐらつく」といった症状が現れている場合は、コガネムシの幼虫が根を食い荒らしている可能性があります。
コガネムシの幼虫に根を食べられると、根がしっかりと張れた状態ではなくなってい、さらに栄養を上手くとれなくなるため、葉が黄色や茶色に変色し、枯れて落ちたりするようになります。
植物が不調になる原因には病気や水のやり過ぎによる根腐れなどもありますが、コガネムシの幼虫による被害もあるため、こういった症状が現れた場合は、コガネムシによる影響を可能性の1つとして考えておくと良いでしょう。
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まとめ
コガネムシの幼虫は大切に育てている植物たちにとんでもない被害を与えることがあります。
ですので、コガネムシに対する予防・対策はしっかりとしておきたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。