「お米の中で何かが動いている!」
こういった経験をした方は多いのではないでしょうか?
米食い虫とも呼ばれる「コクゾウムシ」の仕業です。
コクゾウムシはお米の中を少しづつ食べながら大きくなるため、お米を保管する際には注意をしておかなければならない害虫です。
しかし、コクゾウムシがどこから家の中へ入ってくるのかがわからないと、対策を講じにくいですよね。
また、コクゾウムシが米の中に発生してしまった時の対処方法も知っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- コクゾウムシはどこから家の中にくるのか?
- コクゾウムシが米の中に発生した時の対処方法とは?
これらのことをお伝えさせていただきます。
コクゾウムシはどこから家の中にくるのか?
1・最初からお米についている
コクゾウムシの発生原因としてまず考えられるのが「最初からお米についている」可能性です。
これはコクゾウムシの産卵方法と関係しており、コクゾウムシが卵を生む時にはお米が稲の段階で卵を産み付けるからです。
そのため、農薬を使用せずにお米を育てる無農薬栽培では、収穫の段階でコクゾウムシがお米の中に紛れ込んでいることがあるわけですね。
逆に、スーパーなどで販売されているような、しっかりと農薬を使って育てたお米であれば基本的には問題ありません。
ただ、お米に農薬を使用している場合でも、お米の管理状態が悪い場合は後からコクゾウムシが卵を産み付ける可能性が考えられます。
ちなみに、「精米する段階でコクゾウムシを取り除けるのでは?」と考える方がいらっしゃるかと思いますが、これは成虫には効果的なのですが、卵や幼虫を完全に取り除くことが出来ない場合があります。
というのも、コクゾウムシの卵や成虫は、お米の中の中心部分にいるので、精米機で取り除くことが難しいからですね。
2・外部からの侵入
コクゾウムシは羽を使って飛行が可能な種類がいます。
そのため、人間が出入りする扉や網戸の隙間から家の中へ侵入することがあります。
気密性の悪い米びつを使用していると、米びつの隙間からコクゾウムシが中へ入ってしまうわけですね。
その他には、コクゾウムシが洗濯物に張り付いていることに気づかず、そのまま屋内へ取り込んでしまうと同じことが起きます。
ただ、近年ではお米の保管環境の改善がされており、一般家庭などでも外からコクゾウムシが侵入してくることは少なくなってきています。
3・お米を保管している場所が屋外
当たり前ですが、コクゾウムシを始めとした害虫は屋外に生息しています。
そのため、お米を保管する場所が屋外の倉庫などだと、害虫による被害を受けやすくなってしまいます。
特に、コクゾウムシは暗所と湿度の条件を満たす場所を好むため、倉庫などは快適な環境になってしまいます。
コクゾウムシが米の中に発生した時の対処方法とは?
コクゾウムシが米びつの中などに発生した場合の対処方法は、主に2つの方法があります。
1・お米を水に浸ける
コクゾウムシに食べ荒らされたお米は水に浮かびます。
これは、コクゾウムシに食べ荒らされることにより、お米の中が空洞化するからですね。
同様の理由で、お米の中に幼虫や卵がいる場合も水に浮かぶことがあります。
また、コクゾウムシの成虫自身も水に浮かぶので、このタイミングで取り除いておくと良いでしょう。
2・お米を日光に当てる
コクゾウムシは光と乾燥を嫌う性質があります。
そのため、お米をブルーシートなどの上に散布して、日光に当てることでコクゾウムシを追い払うことが出来ます。
注意点としては、この方法ではコクゾウムシの駆除には至らないことです。
当然、日光によってコクゾウムシが四方八方へ逃げ出すため、屋外で作業をするようにしましょう。
また、お米の中にいる幼虫や卵には効果が薄いことにも注意が必要になります。
幼虫が成虫になるタイミングで何回か作業を行う必要があるわけですね。
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まとめ
コクゾウムシが米びつなどの中に大発生すると大変ですよね。
そんな状態を防ぐために、この記事がお役に立てれば幸いです。