「カモノハシ」はオーストラリアに生息する動物です。
日本では、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行するICカード「ICOCA」のマスコットキャラクターなどが有名でしょうか。
そんなカモノハシですが、どんな動物なのかよくわからない人も多いかと思います。
そこで今回の記事では、
- カモノハシとはどんな動物?
- カモノハシは日本にいるの?
これらの情報をまとめてみました。
カモノハシとはどんな動物?
カモノハシとは、オーストラリアの東部から南部の湖や河川にのみ生息する固有種です。
哺乳綱カモノハシ目カモノハシ科に分類され、母乳で育つ生物を哺乳類に分類されます。
実際に、カモノハシは母乳で子どもを育てていますからね。
また、カモノハシ目は「単孔類」とも呼ばれ、糞・尿・受精・出産のすべてを同じ孔(あな)を使って行うことができます。
この単孔類には、カモノハシ以外ではハリモグラ科が該当します。
ただ、カモノハシは哺乳類に分類されているのですが、卵を産む動物として有名です。
かつては、卵からかえる彼らは爬虫類か鳥類に分類すべきだと、学者の間でも意見が割れていたこともありますが、上記のように哺乳類だとされています。
カモノハシの外見としては、全長は30~45cm、体重は0.5~2kgと意外と小柄な大きさとなっています。
カモノハシには特徴的なアヒルのような幅広いクチバシを持っていますが、歯は生えていません。
この特徴的なクチバシを使って、獲物が動く時に発する微弱な電流や水流を感じ取ることで狩りを行います。
カモノハシは水中で活動する際は目をつぶっているのですが、この能力があるため見事に獲物を捕らえることができます。
また、手足には水かきが存在し、水辺に穴を掘って住居として暮らし、水中で甲殻類や水棲昆虫などを食べるという環境で生きています。
そして、カモノハシの特徴として挙げられるのが毒をもっているということです。
カモノハシには、オスとメスの両方ともに蹴爪(けづめ、後ろ足の部分にあり指とは違う)があるのですが、オスの蹴爪にのみ毒があります。
そして、カモノハシのオスの太ももの内部には「毒腺」と呼ばれる袋があり、そこに溜めた毒を蹴爪の先から放出することで、獲物などに注入するという使用方法をとっています。
その他には、カモノハシの雄同士の戦いで馬乗りになったとき、相手の脇腹に刺してダメージを与えるために存在しているという説があります。
実際、雄の脇腹には、蹴爪によって穴が開いていることも珍しくありません。
もちろん、蛇などの外敵が近づいてきた時に攻撃する際にも蹴爪が使用されます。
さらに、このカモノハシの毒は小動物に対してはかなり強力です。
カモノハシの毒には、血液を固めて、呼吸や心臓の機能を停止させる作用があるため、犬などの小動物でれば殺傷することが可能なほどですからね。
逆に、人間の場合は、カモノハシの毒で死に至ることはまずないとされています。
カモノハシは日本にいるの?
結論から言えば、カモノハシは日本にはいません。
まず、野生のカモノハシは日本には存在しません。
さらに、カモノハシはオーストラリア政府の許可がないと国外から移動させることは禁じられている動物となっています。
そのため、日本の動物園や水族館などでも飼育されていないわけですね。
ですので、どうしてもカモノハシを直接みたいという場合は、カモノハシがいるオーストラリアのビクトリア州にあるヒールズビル自然保護区や、クイーンズランド州にあるローンパインコアラ保護区、メルボルン市内にあるメルボルン動物園などに赴く必要があります。
一応、「カモノハシがどういった動物なのか見て知りたい」という場合は、You Tubeなどの動画サイトにアップされている動画を見るという方法もあります。
この方法であれば、簡単にカモノハシが元気に泳ぐ姿などを見ることができます。
You Tube動画:奇跡の母乳も!オーストラリアの珍獣カモノハシが絶滅の危機!?【あさチャン!】
カモノハシに関するその他の情報
まとめ
カモノハシは企業ブランドのキャラクターにもなっていて、興味がある方は多いのではないでしょうか?
カモノハシがどんな動物かを知るために、この記事がお役に立てれば幸いです。