「カモノハシ」は卵を産む哺乳類として有名ですね。
そんなカモノハシですが、そもそもなぜ卵を産むのかよくわからないかと思います。
哺乳類なのになぜ卵を生む必要があるのでしょうか?
そこで今回の記事では、カモノハシは卵をなぜ産むのかについて、情報をまとめてみました。
カモノハシは卵をなぜ産むのか?哺乳類なのに?
カモノハシは卵をなぜ産むのかというと、これは「カモノハシが原始的な哺乳類だから」です。
これはどういうことかと言うと、すべての哺乳類の祖先は爬虫類(正確には哺乳型爬虫類)であり、爬虫類と同様の単孔類としての特徴を持っているからですね。
「単孔類」とは、糞・尿・受精・出産のすべてを同じ孔(あな)を使って行うことができる動物のことです。
この単孔類には、カモノハシ以外ではハリモグラ科が該当します。
そして、この事実は進化の過程のおいて「カモノハシはいち早く爬虫類の段階から進化、分岐したから」と言うことを現しています。
大昔は、どんな哺乳類も卵を産んでいたと考えられており、その後、子どもを産むように進化しましたが、カモノハシは進化した直後から別の道筋へと分岐したわけですね。
さらに、哺乳類の定義は「胎生であること」ではなく、「母乳で育ち肺で呼吸すること」なので、卵生であることはあまり関係がなかったりします。
また、カモノハシは6500万年前にはすでに存在していたとされており、中には恐竜よりも古い歴史をもつのではないかという説もあります。
その時代からカモノハシは特徴が変わらず生きているため、原始的な特徴である「卵生」を残したままの哺乳類として生きているわけです。
ちなみに、カモノハシの遺伝子を研究した結果によれば、哺乳類・鳥類・爬虫類の遺伝子を寄せ集めたようなものであることがわかっています。
これは上記にあるように、爬虫類から分岐した直後の動物であるという証左ですね。
カモノハシの卵とは?
カモノハシの卵の大きさは、貨幣の100円玉より小さい程度のものです。
表面は白色で、一般的な鶏の卵をそのまま小さくしたようなイメージですね。
カモノハシは、一度の出産で2個程度の数の卵を産みます。
多くの場合、カモノハシは繁殖期は8~10月くらいですが、個体差がかなり大きいため、8月に繁殖期になる個体もいれば、10月に繁殖期になる個体もいます。
また、カモノハシの赤ちゃんが生まれるまでは約40日ほどの日数が必要だとされています。
正確には、卵として母体の胎内から出て、10~12日ほどで卵が孵化することになります。
そのため、赤ちゃんは母体の胎内で3分の2、体外で卵として3分の1の割合で日数を過ごします。
そして、卵から孵化したカモノハシの子どもは、母乳で育つのですが、カモノハシには犬猫にあるような乳首がありません。
カモノハシの子どもは、親のお腹にある乳腺から、汗のようにしみ出た乳をなめて育ちます。
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カモノハシに関するその他の情報
まとめ
カモノハシは卵を産むのは「カモノハシが原始的な哺乳類だから」です。
また、一度の産卵数が非常に少ないことも特徴ですね。