「飛蚊症(ひぶんしょう)」とは、視界に虫・糸くずのような浮遊物がみえる症状のことです。
そんな飛蚊症ですが、自分が飛蚊症になっているのか気になる方がいらっしゃるかと思います。
また、飛蚊症の症状がすでに現れている場合は、治療方法などが気になりますよね。
そこで今回の記事では、
- 飛蚊症のチェック方法とは?
- 飛蚊症の治し方とは?
- 飛蚊症は自然に治るのか?
これらの情報をまとめてみました。
飛蚊症のチェック方法とは?
飛蚊症のチェック方法としては、「明るい場所で白い壁などを見る」というやり方があります。
これは、飛蚊症が明るい場所で浮遊物が飛んでいるように見える症状であるためですね。
多くの場合、視界内に黒い虫のようなものや糸くずのようなものが見えるかと思います。
暗い場所でも見えることがありますが、明るい場所の方が見える可能性が高いです。
また、視界内に映る黒い影の形には個人差があり、その他には以下のようなものが挙げられます。
2・糸くず状黒い陰
3・虫状黒い陰
4・リング状黒い陰
以上です。
ちなみに、飛蚊症によって見える黒い陰は、眼球を動かすと連動して動きます。
明るい青空の下で飛蚊症の黒い影を目で追うと、視界の端へと消えていくという現象を体験した方は多いかと思います。
こういった特徴もあるので、飛蚊症の症状を自分でチェックすることはそこまで難しくはありません。
ただ注意点として、加齢によって生じる飛蚊症はほぼ無害なのですが、病気が原因で発生している飛蚊症は治療が必要だということです。
この病気が原因である後者のことを「病的飛蚊症」と呼びます。
病的な飛蚊症の原因となる病気には、網膜裂孔、網膜剥離、高血圧・糖尿病・外傷などによる硝子体出血が挙げられます。
それ以外では、細菌・ウイルス・アレルギー免疫の異常などによるぶどう膜炎なども考えられます。
この中でも網膜剥離や網膜裂孔は、症状が深刻化すると失明の危険が生じるため、早期の治療が重要になるので注意をしてください。
飛蚊症によって現れる黒い陰の数が異様に増えているなどの違和感が生じている場合は、すぐに眼科を受診して検査を受けるようにしてください。
飛蚊症の治し方とは?
飛蚊症の治し方ですが、これは「生理的飛蚊症」と「病的飛蚊症」で治療方法が異なります。
まず「生理的飛蚊症」ですが、注意すべき点として生理的飛蚊症は病気ではないため、治療が必要でない場合が多いことです。
基本的に経過観察で充分なのですが、視力に支障をきたす場合や集中力の低下などの悪影響がある場合は、内服治療やレーザー治療で対応することになるかと思います。
次に、「病的飛蚊症」の治療方法ですが、これは飛蚊症を発生させている病気を治療するという形にになります。
そのため、治療方法は各病気で異なるため、まずは病院で検査を受けるなどして医師の方と相談するようにしましょう。
例えば、網膜裂孔の治療では、レーザー光線で裂孔の周囲を焼き固め剥離を防止するといった治療法がとられることがあります。
しかし、糖尿病や高血圧などの場合は違った治療方法が必要になります。
飛蚊症は自然に治るのか?
まず、「生理的飛蚊症」は自然に症状が治まっていく場合と、そのまま続く場合があります。
生理的飛蚊症の人は、生まれつき症状が発生しているケースもあるため、症状が自然治癒しない可能性もあります。
次に、「病的飛蚊症」ですが、これは原因となる病気を治療することで症状が治まっていく可能性があります。
ただ、目の病気は進行性のものが多いため、早期発見と早期治療が重要になります。
そのため、目や身体に異常を感じた場合は、病院を受診して検査を受けることをおすすめします。
飛蚊症に関するその他の情報
まとめ
飛蚊症によって黒い陰が視界内をよぎると気になってストレスが溜まりますよね。
実害があまりない状態でも、眼科を受診して検査を受けると良いかと思います。