「虫歯は人にうつるのか?」
こういった疑問をもっている方は多いのではないでしょうか?
虫歯は健康な歯をボロボロにする怖い病気ですので、それが他の人へうつる可能性があるのか知っておきたいですよね。
また、虫歯がうつることを防ぐ対策方法も同様です。
そこで今回の記事では、
- 虫歯がうつる原因はこれ!
- 虫歯がうつることを防ぐ対策方法はこれ!
これらのことをお伝えさせていただきます。
虫歯がうつる原因はこれ!
虫歯が発生する原因は「ミュータンス菌」という菌で、通称「虫歯菌」と言われています。
ミュータンス菌は、歯の表面についた歯垢(プラーク)に棲み着き、口に含まれる食べ物の糖分を栄養にして酸を出します。
この酸が歯の最表面であるエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけることによって虫歯が発生することになります。
そのため、「虫歯がうつる」というのは、虫歯の原因であるミュータンス菌がうつるということになるわけですね。
例えば、食事をするときに使用するお箸やうがいをするときに使用するコップなどにミュータンス菌が残っていると、それが他の人へ感染する可能性があります。
他にも、「キスをすると虫歯が移る」という話を聞くことがありますが、これは唾液にミュータンス菌が含まれていると、キスによって相手の人の口内へミュータンス菌が移動する可能性もあります。
ちなみに、赤ちゃんのうちは、虫歯の原因となるミュータンス菌などがありません。
生まれてから2歳くらいまでの小さな子供には、口の中に虫歯菌の原因となる菌はいないと言われていますしね。
ただ、親から子供へミュータンス菌がうつる可能性はもちろん存在するため、これが「小さな子供の食器は別々のものにすべきである」ことの理由の1つとなっています。
また、特に生後10ヶ月~31ヶ月の間は、子供が虫歯菌に感染しやすい時期とされているため、特に注意が必要になります。
虫歯がうつることを防ぐ対策方法はこれ!
そもそもの前提として、虫歯の原因であるミュータンス菌がうつらないようにすることは非常に難しいです。
何故かと言うと、「キスや食器の使い回しを控えれば大丈夫!」というわけにはならないからです。
口の中にはミュータンス菌が含まれる唾液以外の方法でも、様々な菌が進入してくることがあるからですね。
例えば、飲み物を飲むためのコップをしっかりと洗ったつもりでも、菌が付着していることで感染してしまう可能性はあります。
また、口の中の菌を消毒することも難しいです。
理屈の上では、口の中の菌を1匹残らず除去すれば虫歯の感染はなくなります。
しかし、虫歯菌の減菌には120度で20分間、消毒には100度で20分間の熱湯消毒をする必要があります。
このような方法を口の中で行うことは不可能です。
そのため、「虫歯の原因であるミュータンス菌がうつらないようにする」ことよりも、「虫歯の予防をしっかり行う」ことが現実的な対策方法となります。
虫歯を予防する対策方法とは?
虫歯を予防するためには、以下の3つの方法が効果的だとされています。
2・長い時間口の中に食べ物を入れない
3・定期検診を受ける
以上です。
1番目の「丁寧な歯磨きを行う」はそのままですね。
歯の隙間にある食べかすは、虫歯菌の栄養となってしまうため、丁寧な歯磨きを行い取り除いていきましょう。
歯磨きをする上で重要なのが「夜の歯磨き」です。
というのも、寝ている間は唾液の分泌量が減ってしまうので虫歯のリスクが上がります。
そのため、寝る前に丁寧な歯磨きを行うことが虫歯予防となるわけですね。
次の「長い時間口の中に食べ物を入れない」というのは、虫歯菌のエサとなる糖分を長時間口内に留めないようにするためです。
虫歯菌は糖分を餌にして酸を出すため、口の中に食べ物がある時間が長いほど酸が出やすくなり、その分虫歯のリスクも高まりますからね。
特に、甘いお菓子などを高頻度で食べる人の場合は注意が必要になります。
最後の「定期検診を受ける」というのは、虫歯は初期段階で発見出来れば歯を削らなくても良い可能性があります。
また、初期段階の虫歯は痛みなどが無いケースが多いので、定期的に歯医者で診断をして虫歯の予兆を確認してもらうと良いでしょう。
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まとめ
虫歯は怖い感染症ですよね。
そんな虫歯にならないために、この記事がお役に立てれば幸いです。