雨の日などに姿を見ることがある「カタツムリ」ですが、彼らには恐ろしい寄生虫がいることをご存知でしょうか?
場合によっては、人間に被害をもたらすこともある寄生虫であるため、しっかりとした知識を持っておきたいところです。
そこで今回の記事では、
- カタツムリの寄生虫は危険!
- カタツムリの寄生虫による症状とは?
- カタツムリの寄生虫による死亡は日本でもある?
これらの情報をまとめてみました。
カタツムリの寄生虫は危険!
結論から言えば、カタツムリの体内にいる寄生虫は人間にとって危険な存在です。
そもそも、カタツムリは広食性の生き物であり、生きた植物の葉のほかにも枯れ葉や菌類、土、腐った動物の死体や糞などを食べて生きています。
とくに、カタツムリが動物の死体や糞を食べた時に寄生虫に感染する可能性が高いです。
カタツムリの代表的な寄生虫としては、「広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)」が挙げられます。
広東住血線虫の終宿主はドブネズミとクマネズミなのですが、ネズミの体内で卵が成長し、幼虫になったところで糞と一緒に体外へ排出されます。
このタイミングで幼虫をカタツムリが食べる可能性があるわけですね。
日本での主要な寄生虫の宿主としては、沖縄・小笠原・奄美大島などに生息する大型の「アフリカマイマイ」や「アシヒダナメクジ」が挙げられます。
ただ、日本での広東住血線虫感染の症例は少数なのですが、寄生が確認されたカタツムリやナメクジは全国で見つかっているので注意が必要になります。
また、カタツムリ本体もそうですが、カタツムリが排出する粘液にも寄生虫が存在する可能性があるため、カタツムリ本体や這った後は触らないことが重要になります。
万が一、カタツムリをうっかり触ってしまった場合は、「すぐに手をよく洗うこと」で対処可能です。
ただし、手を洗う際はただ流水で洗うだけでなく、石鹸などを使用してよく洗うようにしましょう。
注意点としては、カタツムリを触った手で、家の中にある家具などを触らないように注意をしてください。
例えば、照明のスイッチや水道の蛇口などをうっかり触ってしまうことが考えられます。
これに加えて、洗っていない手で目や鼻、傷口を触らないように気をつけてください。
カタツムリの寄生虫による症状とは?
カタツムリに寄生している「広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)」が人間に寄生した場合は、脊髄や脳の血管、髄液の中で寄生虫が死ぬまで存在することになります。
こうなってしまうと広東住血線虫症になることがあり、軽度のものであれば自然治癒で2~4週間ほどでなくなります。
しかし、最悪の場合は、好酸球性髄膜脳炎(こうさんきゅうせいずいまくのうえん)を引き起こす可能性があります。
好酸球性髄膜脳炎の症状には、「激しい頭痛・発熱・嘔吐・知覚異常・昏睡」などの危険なものが多く、感染虫数が多く重篤な場合は死亡することもあり、治ったとしても後遺症として「てんかん・失明・知能の遅れ」などの症状が残る可能性があります。
カタツムリの寄生虫による死亡は日本でもある?
結論から言えば、カタツムリの寄生虫による死亡は日本でもあります。
「広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)」の日本国内での感染例としては、国立感染症研究所の報告によると人への感染は50例以上だとされています。
さらに、そのうち1例は感染者が死亡しています。
また、広東住血線虫の感染報告は沖縄県が多いのですが、愛知県を含めた本州や北海道においても広東住血線虫に感染している野生動物が発見されています。
そのため、カタツムリには素手で触らず、衛生対策を行うことが必要であるわけですね。
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カタツムリに関するその他の情報
まとめ
カタツムリの寄生虫は人間にとって危険な存在ですので、しっかりと予防・対策をしておきたいですね。
そのために、この記事がお役に立てれば幸いです。