「カタツムリを触ると危ない」といった話を聞くことがあります。
しかし、なぜカタツムリを触るとあぶないのかよくわからないと思います。
また、カタツムリを触ったときの対処方法も知っておきたいですよね。
そこで今回の記事では、
- カタツムリを触った時の対処方法とは?
- カタツムリに触ったらどうなる?
これらの情報をまとめてみました。
カタツムリを触った時の対処方法とは?
カタツムリを誤って触ってしまった場合、「すぐに手をよく洗うこと」で対処可能です。
ただし、手を洗う際はただ流水で洗うだけでなく、石鹸などを使用してよく洗うようにしましょう。
その際には、カタツムリを触った手で、家の中にある家具などを触らないように注意をしてください。
例えば、照明のスイッチや水道の蛇口などをうっかり触ってしまうことが考えられます。
また、小さい子どもの場合はカタツムリを触った手を口に含む危険があります。
あるいは、目や鼻、傷口を触らせないようにしなければなりません。
そのため、万が一そういった事態になった場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
カタツムリに触ったらどうなる?
まず、日本に生息しているカタツムリには、毛虫やスズメバチのような毒をもった種類のものはいません。
そのため、カタツムリを手で触っても、その部分が毒によって腫れるなどの心配は不要です。
しかし、カタツムリにはさまざまな寄生虫が宿るので注意が必要になります。
代表的な寄生虫としては、「広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)」が挙げられます。
この寄生虫が人間に寄生した場合は、脊髄や脳の血管、髄液の中で寄生虫が死ぬまで存在することになります。
こうなってしまうと広東住血線虫症になることがあり、軽度のものであれば自然治癒で2~4週間ほどでなくなります。
しかし、最悪の場合は、好酸球性髄膜脳炎(こうさんきゅうせいずいまくのうえん)を引き起こす可能性があります。
好酸球性髄膜脳炎の症状には、「激しい頭痛・発熱・嘔吐・知覚異常・昏睡」などの危険なものが多く、感染虫数が多く重篤な場合は死亡することもあり、治ったとしても後遺症として「てんかん・失明・知能の遅れ」などの症状が残る可能性があります。
ちなみに、こういった症状が現れることを防ぐ対処療法は可能ですが、広東住血線虫などの寄生虫に対する有効な治療法はありません。
もちろん、すべてのカタツムリに広東住血線虫が存在しているわけではありませんが、カタツムリをうっかり手で触った時に注意すべきなのは間違いありません。
カタツムリを誤って食べてしまった場合は?
前章にもあるように、すでに体内に入った寄生虫に対する有効な治療方法はありません。
そのため、病院では痛みなどの症状を緩和するための対処治療が行われます。
とにかく、素人にどうにか出来る問題ではないので、急いで病院を受診するようにしてください。
その際は、まず病院に電話をして、寄生虫に対する検査や対処治療が可能かどうかを確認しておくことをおすすめします。
アース製薬 アースガーデン ハイパーお庭の虫コロリ 顆粒タイプ 700g [不快害虫用誘引殺虫剤]
カタツムリに関するその他の情報
まとめ
カタツムリを触った時の対処方法としては、「すぐに手をよく洗うこと」で対処可能です。
その際には石鹸などを使用してよく洗うようにしましょう。