「カタツムリ」が背負っている殻ですが、巻き方に違いがあるのか気になることがあります。
あるいは、「カタツムリの殻は右巻きと左巻き、どっち?」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回の記事では、
- カタツムリは右巻き?左巻き?
- カタツムリの巻き方に違いが生じる原因とは?
これらの情報をまとめてみました。
カタツムリは右巻き?左巻き?
結論から言えば、カタツムリはの殻は右巻きと左巻きの両方が存在します。
カタツムリの殻の巻く方向は、上から見て時計回りを右巻きで、反対巻きなら左巻きとなっています。
ただ、この2種類のうち、ほとんどのカタツムリの殻は右巻きとなっています。
雨の日にカタツムリと出会う機会があったとしても、その殻が左巻きとなっているカタツムリと出会うことは、ほぼないと言えるほどです。
具体的には、日本国内で確認されているカタツムリは約600種類で、うち約60種類が左巻きだとされています。
つまり単純に考えて、殻が左巻きのカタツムリは右巻きのものと比べると、遭遇する確率が10分の1だと言えます。
ここまで数が偏っていると、なにか原因があるのか気になりますよね。
そこで次章では、カタツムリの巻き方に違いが生じる原因について、情報をまとめてみました。
カタツムリの巻き方に違いが生じる原因とは?
カタツムリの巻き方に違いが生じる原因は、諸説あります。
例えば、カタツムリの天敵の1つに、カタツムリを捕食する蛇が存在します。
この蛇は「イワサキセダカヘビ」といいます。
南西諸島の石垣島と西表島にのみ生息する日本固有種で、全長は最大で80cm、頭の大きさは2cm程度の小さな蛇です。
そして、このイワサキセダカヘビは大多数を占める右巻きのカタツムリを食べやすいよう、身体が適した形に進化した蛇なのです。
逆に、左巻きの殻を持つカタツムリを相手にした場合、非常に食べにくい状態となってもいます。
その結果、殻が右巻きのカタツムリばかりが捕食される環境が生まれ、突然変異で生まれた殻が左巻きカタツムリが占める割合が高まり、右巻きの種から左巻きの種への進化したという説です。
つまり、カタツムリの殻の巻き方の違いは、自分たちが生きるための生存戦略の1つであるわけですね。
実際、世界規模でカタツムリを食べるヘビのいる地域といない地域において、カタツムリの殻の右巻きと左巻きの割合を比べると、ヘビがいる地域では左巻きの割合が多く、いない地域では左巻きが少ないという調査結果が出ています。
カタツムリに関するその他の情報
まとめ
カタツムリの殻の巻き方には、カタツムリたちの生存戦略が現れていたわけですね。