暑いに夏になるとジュースやコーラなど甘い炭酸飲料などをよく飲むようになりますが、「ペットボトル症候群」が心配になります。
しかし、ペットボトル症候群になる原因や症状がわからないと、予防や対策が難しいかと思います。
そこで今回の記事では、
- ペットボトル症候群になる原因とは?
- ペットボトル症候群にはどのくらいでなるのか?
- ペットボトル症候群の症状とは?
これらの情報をまとめてみました。
ペットボトル症候群になる原因とは?
ペットボトル症候群になる原因は、水分補給の際に飲んでいる飲料水などに含まれる「糖分」になります。
そもそもペットボトル症候群とは、ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンクなどの糖を多量に含む清涼飲料水を多く摂取することで発症する病気のことを指しています。
上記のような飲料水には、一般的に500mlあたり30~60グラムもの糖分(角砂糖8~16個分相当)が含まれているため、大量の糖分を短時間で一気に摂取することになるわけです。
短時間に大量の糖分を摂取する状態が慢性的なものになると、糖尿病の急激な発症・悪化を招く恐れもあります。
また、糖分を大量に含む飲料水を多飲することで血糖値が上昇すると、濃くなった血液を薄めるために身体は水分を必要とします。
その状態で喉の乾きを解決するために糖を多量に含む清涼飲料水を飲むと、さらに血糖値が上昇して喉が渇くという悪循環が生まれます。
喉が渇いている状態で糖分を多く含むソフトドリンクを飲むと、ものすごく美味しく感じることもこの悪循環が発生することに影響しています。
ペットボトル症候群にはどのくらいでなるのか?
ペットボトル症候群にはどのくらいでなるのかの目安としては、糖尿病の症状の一つである「喉の渇き」が挙げられます。
個人差はありますが、「10%程度の糖分を含む清涼飲料水」を1ヶ月以上にわたって毎日1.5リットル以上多飲すると、急激に血糖値が上がって症状の重い糖尿病になる可能性が高いです。
ただ、これだけの情報だといまいちよくわからない方もいらっしゃるかと思います。
まず、一般的に市販されているコカ・コーラを500ml飲む場合、砂糖の摂取量としては56.5グラムほどになります。
この数値であれば、「10%程度の糖分を含む清涼飲料水」という条件を満たしていることがわかります。
そして、上記の1.5リットルだとこの数値の3倍になるので、砂糖の量は169.5グラムになります。
それに対して、WHO(世界保健機関)によると、成人が一日に摂取する砂糖の目安摂取量は「25グラム」だとされています。
比較すれば一目瞭然ですが、169.5グラムという砂糖の量は、成人の一日の砂糖目安摂取量の「6.78倍」にもなっています。
このような膨大な砂糖を毎日摂取していれば、ペットボトル症候群、つまりは糖尿病になる可能性は高いと言わざるをえません。
ペットボトル症候群の症状とは?
ペットボトル症候群の症状としては、前章にある高血糖に加え、以下のようなものが挙げられます。
2・頻尿、多尿
3・吐き気、嘔吐
4・身体のだるさや脱力感
5・血圧低下
6・意識障害
7・昏睡
8・脱水
以上です。
また、ペットボトル症候群は初期段階だと自覚症状がほとんどないため、気がついた時には病気がかなり進行していることが多いという特徴があります。
夏の暑い時期の水分補給として清涼飲料水を飲むという状況なので、初期段階だとペットボトル症候群の症状なのか、高温による身体へのダメージなのか判別がつきにくいということもあるでしょう。
また、血糖値が高い状態が長く続くと、糖がエネルギー源としてうまく利用できなくなるため、代用エネルギーとしてタンパク質や脂肪が分解されることになります。
その結果、運動する習慣がない人でも急激に体重が減るといった症状が現れることがあります。
もちろん、この体重の減少は異常な状態なので、身体への深刻なダメージや糖尿病の著しい悪化が懸念されます。
ペットボトル症候群に関するその他の情報
ペットボトル症候群はゼロカロリーで予防できる?対策方法とは?
ペットボトル症候群になる原因とは?どのくらいでなる?症状は?
まとめ
ペットボトル症候群になる原因とは、水分補給の際に飲んでいる飲料水などに含まれる「糖分」になります。
また、ペットボトル症候群になるタイミングとしては個人差があるので、そもそも糖分を過剰摂取するような状態をすぐに改善すべきです。
身体への深刻なダメージや糖尿病の著しい悪化が懸念されますからね。