「サル痘」とはサル痘ウイルスによる感染症のことです。
そんなサル痘ですが、具体的な感染経路がよくわからず、怖い思いをしている人は多いのではないでしょうか?
最近では日本での感染報告もありましたからね。
そこで今回の記事では、
- サル痘の感染経路とは?
- サル痘の感染経路で日本の場合は?
これらの情報をまとめてみました。
サル痘の感染経路とは?
サル痘の感染経路には、いくつかのものが考えられます。
まず、サル痘ウイルスを保有している動物、ウイルス保有動物から人間へ感染する場合です。
ウイルスを保有しているリス・ネズミ(げっ歯類)・感染したサルといった動物の血液や体液に触れることで、人間にサル痘が感染することがあります。
実際に、かつて実験動物として採集されたサルの一部が感染し発症していたことが最初の発見契機であったため、「サル痘」という名前で呼ばれていますからね。
また、リスやサルなどを調理して食べるような地域である場合、加熱処理が十分でない場合にもサル痘に感染するおそれがあります。
動物からの感染が広がった事件としては、アフリカからアメリカ合衆国に輸入されたペットのげっ歯類がサル痘に感染しており、ペット業者が同じくペットとして販売していたプレーリードッグに感染が拡大した事件があります。
これはその後、プレーリードッグを飼育した飼い主などが感染した結果、同国の広範囲の州でサル痘の患者が発生するという被害が発生しています。
次に、サル痘が人間から人間へ感染する場合になります。
こちらも基本的には上記のものと同じで、サル痘に感染している人間と近くで対面していたり、長時間の飛まつにさらされたり、感染者が使用した寝具などに手で触れた場合などにより感染するおそれがあります。
サル痘の症状の1つである水疱(すいほう)などに接触することも同様に感染の危険がありますね。
そのため、サル痘の症状が疑われる場合は、すぐに最寄りの医療機関に相談・受診をするようにしましょう。
サル痘の感染経路で日本の場合は?
サル痘の感染経路で日本の場合は、人間から人間への感染が基本的な感染経路となります。
そもそも日本国内では、リス・ネズミ(げっ歯類)・感染したサルといった動物と接触する機会が少ないですからね。
そのため、前章にあるようなサル痘に感染している人間と近くで対面していたり、長時間の飛まつにさらされたり、感染者が使用した寝具などに手で触れた場合などにより感染するおそれがあります。
例えば、日本国外に仕事などで出向いていた人がサル痘に感染し、その後日本国内へ戻る場合などが感染経路として考えられます。
実際、2022年7月にサル痘への罹患が疑われた海外渡航歴がある男性1名に関して検査の結果、サル痘の患者と確認されたことが東京都から報告されています。
また、現在サル痘に対する特異的な治療方法は存在しません。
基本的には、現れている症状に応じた対症療法を行います。
他者への感染を予防するという意味でも、素早い病院の受診・対処が必要になることに注意をしてください。
サル痘に関するその他の情報
サル痘の感染経路で人から人に移る?どんな病気?治療方法とは?
まとめ
サル痘は動物、人間の双方から感染する可能性がある病気です。
もしも、海外でサル痘の流行地に滞在中は、リスやネズミ(げっ歯類)に触らないようにしましょう。
もちろん、それらの動物の肉に触ったり食べたりしないよう注意する必要もあります。